「マンホール」筒井哲也

『マンホール』は、『ヤングガンガン』誌上にて2004年創刊号から2006年10号まで連載された筒井哲也の漫画である。単行本全3巻、廉価版全2巻。寄生虫を利用した犯罪事件と、それを追う警察の攻防を描いた、バイオ・ホラー作品である。
2009年、長崎県において第1巻が県少年保護育成条例に基づく有害図書類に指定された。









 

あらすじ
笹原市の中央商店街に、右目が白濁した泥だらけの全裸の男が出現した。その男は前から歩いてきた携帯に夢中になる精年とぶつかり、吐血して倒れ頭を地面にうちつけ死亡した。検視の結右目果目から寄生虫を発見する・・・・。捜査を始める溝口健と井上菜緒。次の日事件に遭遇し鮮血を浴びた青年に事情聴取するために警察に呼ぶ。しかし、青年は事情聴取中に狂いだし、勝手に警察署を飛び出し車に跳ねられ即死。彼の遺体を調べると同じ寄生虫が・・・・。しかし、これは寄生虫を媒介にしたバイオテロのほんの始まりに過ぎなかった。








個人的な感想
実は以前から筒井先生のマンガは大好きだった。きっかけは「リセット」でした。実はこの作品世界観を共有しているんです。筒井先生が注目をされたのは「ダズハント」からでしょう。
実際マンガ家としては以前にも連載をしてたこともあるそうですが、自分のホームページ上で自信の作品を発表していました。それが目に止まり「ダズハント」がヒットしました。ダズハントはまだ筒井先生のホームページで読めるので興味のある人はそこで読んでみましょう。ラフな絵柄なんですが、すごい画力です。このタッチ嫌いじゃないですね～。つか結構好き。










ストーリーはいずれ紹介しますが、外薗昌也さんの「エマージング」（全２巻）とよく似たバイオテロものです。実際に起こりそうで怖い話です。ただ「エマージング」同様にもったいないな・・・と思う部分があります。それはと言うと話が短すぎるし、オチにインパクトがない。という点。
これが非常に残念。もっと壮大に、もっととんでもない展開にもできたはず・・・。
なのにどちらもえらくこじんまり、小さくまとめた感じがして非常にもったいない。










事件の持って行き方や、トリックなんかも結構面白いし、ホラーマンガのような表現もすごく上手いんですが、もっと続けてほしかったです（＾＾；）もっと見たかった・・・・。
内容が内容だけに、さすがにマズイんでしょうかね・・・規制的に。
残念ながら長崎では有害図書になっちゃいましたしね・・・（汗）
その事に関しては図書館戦争みたいな話になりそうなので置いといて・・・。










筒井さんと言えば、グロイ表現や残酷描写がうまい人です。
よくこんなある意味ほめ言葉として・・・病的な話を思いつくな・・・・と関心してしまう（笑）
グロイのが苦手な人にはちとお勧めできない（笑）
あとこの作品で好きな点は溝口と井上のキャラの良さにも注目。
結構年齢差があるが良いコンビです（＾＾）
二人はこの飛んでもない事件を捜査していく訳ですが、実はその過程でスペシャルゲストが登場します。
それがまたいずれ紹介する予定の「リセット」の主人公。名探偵・・・ではなく名ハッカー・・・喜多嶋です（笑）










前作の「リセット」を知ってる人だとここでニヤリｗとするわけですｗ
喜多嶋キターＷＷＷという感じ。今回も事件解決に協力してくれます。
と言ってもそこまで大活躍はしませんが・・・。（当たり前か）
でも前作知らない人が恐らく多いでしょうから、大体の人は誰だよ！！ってなるでしょう。
マンホールを見てリセットをみたら逆にあーこいつだったのね・・・となるはず。

まートータル完成度は中々なのにちょっともったいない・・・というかすごくもったいない作品ですね。

筒井哲也オフィシャルサイトスタジオ２２１
http://www.pn221.com/index.html
「ダズハント」や他のマンガもこちらからどうぞ。読むのは無料です。
ただし現在「リセット」は読む事ができません。マンガとして発売されたため。