俺版「仮面ライダーMOVIE大戦」やってみた。その２

「おっとーどこいこっての？死の商人さんよ。」

死の商人の前に立ちはだかったのは、大きな金属の樽を担いだ体格のいい青年だった。


商人は逃げられないと覚悟したのかマントを脱ぎ、臨戦体制に入る。



「おとなしくお縄についちゃった方が身のためだと思うけどね～」

商人は姿を変え怪物へと変貌した。


「そんな芸当どこで覚えちゃったのかね～じゃっこっちもいきますか・・・伊達アキラ！リバース！」

そう言うと伊達は腰にベルトを巻き付け、うちポケットからメダルを一枚取り出し、親指で軽く打ち上げた。

メダルは高く舞い上がり、回転しながら落下してくる。それを華麗にキャッチし、ドライバーにメダルセットする伊達。

「変身！」

ベルトのスロットを回し、伊達は仮面ライダーバースへの変身を完了した。

伊達はワイルドに果敢に突進し、相手につかみかかった。
狭い通路にもかかわらず豪快に立ち回り、軽快なステップを取りながら闘う伊達。

商人は相手の闘いに完全に翻弄されている。
一瞬の隙をついて伊達は商人を投げ飛ばす。

狭い通路でこれだけ豪快に立ち回る壁に突っ込んだ。

「あちゃ～やっちまった！
こんなところでブレストキャノンは無理だなこりゃ！
じゃあこいつでいくか！」

伊達はベルトにメダルを装填した。
「ドリルアーム！」

「おーりゃあああ！」

ドリルアームを装備し、突っ込んでいく伊達。

起き上がったばかりの商人の体に至近距離でドリルアームをぶつける。

ドリルアームが商人の体にめり込み、回転しながら肉体を削りとる。
地面に灰色の砂がこぼれ落ちる。
彼はオルフェノクの因子を植え込まれた実験体。心臓を灰化され、一度は死んで甦った時には自分は世界に選ばれたと確信した。
これでもう誰にも負けない力を手に入れたはずだった。にも関わらず 自分はこんなところで朽ち果てようとは・・・その時、自らが世界に見放されたのだと痛感した。彼の心が砕けて砂のように落ちていくように、彼の肉体も灰となり地面にかえっていった。


変身をといた伊達、後ろから映司が駆けつける。

「あっ・・・伊達さん！」

「よっ！元気してた！」

久々の再会を果たした2人は、近くにベースキャンプをはっている
NGOの施設でしばしの休息についた。積もる話もある。

「あいつらの噂は俺も聞いていた。古今東西ありとあらゆる武器密売に絡んでる組織だからな。実は警察に戻った後藤ちゃんも奴等を追ってるようでさ、後藤ちゃんの調べによるとトランセンドに資金提供や武器の横流しをしてるのは財団Xとか呼ばれる連中らしいのよ。まっ俺らの仕事場は内戦や紛争地だからね。奴等が売りさばいた化け物どもしょっちゅうでくわすからほっとけないのよ。」



「それでバースプロトタイプを？」


「ああ・・・こいつは日本を出るとき会長からレンタルしてきたのよ。なんかの役にたつんじゃないかと思ってね。」


「よく鴻上会長がオーケーくれましたね。」

「まっプロトタイプだから特別に許可がおりたってわけよ。その変わり俺も研究員として駆り出されることになったけどね。」


「なるほど、鴻上さんらしいですね。」

「それより火野さっきのメダルはこの国の遺跡で見つけたものか？」

「ええ・・・」


「奴等、メダルを狙って遺跡荒らしまでやってるからな。どうやら奴等、古代にセルメダルやコアメダルを錬成した錬金術師を復活させたいらしい。」


「錬金術師・・・でもなんのために？」

「ドクターとの闘いで破壊されたコアメダルやセルメダルを再び生成させ、新たな兵器を作り、売りさばく。そんなとこだろうね～。」

「そんなことになったら・・・・またグリードたちが復活してしまう・・・」

「だから、なんとしても止めないと・・・まずいでしょ。
まずは奴等の動向を探らないとな。」

「そうですね。」

伊達と火野は中東で独自の調査を開始した。

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場所は変り・・・・時の空間・・・・

青色のデンライナーはその中をひた走る・・・・

野上幸太郎は‘ある白服の男‘を追っていた。

その人物はイマジンと契約した人間だった。

しかし、時間を遡っているのはイマジンではなく。

契約者本人というところが問題なのだ・・・・

その男はあろう事か、契約していたイマジンを食ってしまったのだ・・・・
そして、その力も全て自分の物にしてしまっている。

‘それ‘がただの人間ではないことはわかる・・・

そしてただのイマジンでもないことも・・・・

イマジンを超えた‘別の何か‘

その‘別の何か‘は空に開いた時空の亀裂の中へと逃げて行った・・・・

幸太郎は今度の敵がタチが悪い奴だということだけは核心した・・・・・


「幸太郎！もうすぐだ！」

ブレードモードですでに臨戦態勢で待機していたテディが告げる。

「OKテディ・・・」

時間の空間を抜け出て、野上幸太郎が辿り着いた時代は、
オーズがドクター真木との闘いを終えた世界だった・・・・。


to be continued・・・