『スクライド』(s.CRY.ed)は、2001年7月から同年12月にテレビ東京系列、BSジャパンで放送されたサンライズ製作のテレビアニメ。全26話。
あらすじ
21世紀初頭の近未来、神奈川県の一部で突如、横浜を中心に自然現象ではあり得ないほどの原因不明エネルギーを放出して大規模な隆起が発生し、半径約20kmから30km・高さ240メートル以上にも及ぶ「ロストグラウンド」と呼ばれる大地が誕生した。首都圏全域の機能が失われ、政治・経済も長期にわたる停滞を続けることになった。5年後、余力ができ復興した日本政府や国連からの援助によりロストグラウンドは復興するも、復興した市街の住人と崩壊地区の住人「インナー」という特殊な二層社会が形成される。大隆起現象から8年(5.1chDVD-BOX付属ブックレットでは18年)後、ロストグラウンドは日本においての完全独立自治領連(むらじ)経済特別区域と認定される。その背景には、ロストグラウンド生まれの約2%の新生児に「アルター能力」という特殊能力を持つ者達が現れ始めたということがある。彼らは「アルター使い」や「ネイティブアルター」と呼ばれ、その中でも特に暴力や略奪を行う一部は「アルター犯罪者」と呼ばれるようになった。これに対して本土側はロストグラウンドにおける武装警察機関「HOLD」内に、アルター能力者による部隊「HOLY」を設立し、これに対応した。そんな中、ロストグラウンドの崩壊地区で生まれ育ったアルター使い・カズマは、HOLYに所属するアルター使い・劉鳳と出会う。
主なキャラクター
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カズマ
声 - 保志総一朗
本作の主人公。インナー側(ロストグラウンドの未開発地区)で自らのアルター能力を使い、専ら非合法の依頼を請け負う便利屋の少年。身勝手で負けず嫌い、自分に嘘は付けず、短気で喧嘩っ早く、他者に媚びない性格だが、かなみを始めとした親しい者に対しては彼なりの優しさで接するが、他者に甘えることを良しとせず、
基本的に自らの掲げたルール・モラルにのみ従い、自分の始末は自分でつけるタイプ。
人質を取られていようと相手の話を聞かず、とにかく攻撃をしかける。
元から強力なアルターを有し負け知らずだったが、ネイティブアルター狩りに出動した劉鳳に敗れる。それ以降彼をライバル視し、時にはその力を認めながら、急激に成長していく。
第9話にてアルターの結晶体と触れ、能力が劇的に進化。劉鳳との一戦目の直後には、ホーリーからCマイナスクラスの能力者と認定され、軽んじられたものの、第13話における再戦時にはホーリー部隊隊長のジグマールから、劉鳳と同じSクラスと評された。最終的には全身融合を果たし、本土側のアルター部隊を圧倒的な実力で殲滅し、全てを終えた後かねてからのやり残したこと「劉鳳との喧嘩」に挑んだ。
「カズマ」という名前はあくまでも仮の名前であり、本名、年齢、出身地は不明で本人もまったく覚えていない(ただし物語上の設定では16歳)。血縁者も定かでない。過去に共同生活を送っていたストレイト・クーガーを兄貴と呼ぶが、義理の関係である。
知能は低く、1+1=3と答える。雲慶の脚本の中では、ホーリーにおける学力テストでは5歳から7歳児相当と評価されていた。他人の名を覚えるのが苦手で、接する機会が少ない相手に対しては名を思い出せずに悩む。反面、大切な存在であるかなみや、親友の君島の名前は普通に覚えており、劉鳳に対しては直に名を問うた上で強く脳裏に刻み込み、さらに自分の名を劉鳳へ明かし、刻ませている。
右手には黒い指無しグローブをつけており(初めてアルターを形成した際に、自らの肉体を分解してしまった影響で手の甲に欠損が生じているのを隠している)、拳を作る際は人差し指を曲げてから中指を曲げと、順番に小指まで曲げ終えたら最後に音が軋むほど強く拳を握るという仕草を見せる。また、拳の破壊力も強く、一撃で巨躯で力強いビフを伸してしまう程。アルターに侵食された腕になってからは、コンクリートさえも一撃で粉砕出来るようになった。第13話の戦いで右目が劉鳳に潰されたとあるが、『アフター』によると視力自体は無くなっておらず単に瞼が上がらなくなってしまっているだけであり、アルター第2形態発動時には開く。
劉 鳳(りゅう ほう)
声 - 緑川光
A級のホーリー隊員であり、本作のもう一人の主人公。己の信じる正義を貫き、その正義に殉ずる不器用ながらも一途な男。17歳。幼馴染の水守や同僚のシェリスから想いを寄せられているが、どちらに対しても積極的に心を開く事はない。連経済特区を実質統治する名家の子息だったが、幼少の頃母親をアルターの結晶体に殺害され、その際にアルター能力を覚醒させた。この事件をネイティブの仕業と勘違いしホーリーに入隊、ネイティブアルター狩りを行い続ける。そんな中でカズマと出会い、当初は実力差から相手にもしていなかったが、カズマの成長を目の当たりにしライバルと認めていく。カズマと正反対の行動様式を装っていながら、その実、似た者同士という点をカズマから指摘される。
カズマに言わせれば、劉鳳は時と場合に応じて聞こえのいい大義を掲げつつも、やっている事自体はカズマと大差無いという。第13話でのカズマとの戦闘中に初めて「向こう側の世界」に入り込み、それを機に記憶を失い、ホーリーを離脱。かなみとの触れ合いを通してインナーの住人に心を開いた後に記憶を取り戻すが、本土側に与する事を拒み、
自らネイティブアルターとなる事を選び、小説版まではホーリーへの復帰は拒み続けた。
彼もカズマに先んじ最終進化を果たし、アルター結晶体や本土のアルター部隊に戦いに勝利した後、最大の敵との戦いに挑んだ。
カズマとは前半敵対していたが、後半では敵と見定めた相手が一致し、共闘している。
アフターにおいては、第二次ホーリーの隊長を務める。だが彼は未だに彷徨い続け、昔のようにアルター使いをアルター使いで統制するという行動も行った。この頃から髪が長くなっている。
最終話のラストシーンでは、数年後は長髪になっており本土側と戦い続けていることが確認出来る。
サンライズ英雄譚シリーズや漫画版では君島と共闘するシーンが確認できるが、アニメ版では両者の同盟は実現しなかった。
由詑 かなみ(ゆた かなみ)
声 - 田村ゆかり
物語の始まる数年前に廃墟でカズマと出会い、それ以降生活を共にする少女。カズマの事を「カズくん」と呼び慕う反面、人見知りが激しく、カズマ以外の人間には容易に心を開かない。幼いながらも、カズマに対し深い愛情を抱き、彼を思う気持ちがアルター能力へと昇華していたが、迷惑をかけたくないというカズマの考えから彼がアルター能力者である事については知らず、また自身がアルター能力者である事にも気づいておらず、カズマも知らなかった。年齢の割にしっかりしたところがあり、無気力で仕事にも就かないカズマ(カズマの便利屋稼業を知らないため)を諌め、ヘコませる事が出来る唯一の存在でもある。
年齢は8歳。カズマ以外の人間には常に敬語で接し、周りからは「礼儀正しい良い子」というイメージで見られているが、本人は心のどこかで他人と距離を取っていた。劉鳳に心を開いた後は他人と関わる機会も増え、最終的にはほとんどの人間に対し心を開くことが出来るようになった。彼女の見ていた夢は、無意識下で発動、他者の思考とリンクしてしまうアルターであったため、その利便性から無常矜侍に利用されてしまう。最終話のラストシーンでは、5年後の成長した姿を披露する。
また、ドラマCDでは意外と嫉妬深い一面を見せた(かなみの「気になる人は?」という質問にカズマが「劉鳳」と答え、さらにかなみがそれを「りゅう子」と勘違いしたため)。本作のモノローグ担当でもあり、前述のアルター能力によって感じた情景(カズマや劉鳳の体験)を語っている。
キャラクターのモデルは、洋画『レオン』に登場するヒロイン、マチルダから(アニメブックより)。
脚本の黒田洋介曰く
「今だから言いますが、カズマとかなみの間にあるものは愛です」とのこと
(アニメブックより)。
個人的な感想
プラネテスの谷口悟朗が初めて監督したアニメである。
脚本はガンダム00、学園黙示録、アドヴァンストVGなどでお馴染みの黒田洋介。
谷口監督がかかわってる作品は基本どれも面白いです本当に。
今作もプラネテスほどではないが、面白いです。
隆起現象により異世界の扉が開き、そこから謎の力の根源(おそらくオーラ的な何か)強力なエナジーがもれ出た。
その影響でロストグラウンド生まれの約2%の新生児に「アルター能力」という特殊能力を持つ者達が現れ始めた。
アルター能力とは精神感応性物質変換能力と呼ばれ、自分の意志(精神力)により周辺の生物以外のあらゆる物質を原子レベルで分解し、各々の特殊能力形態に再 構成することができる特殊能力である。使用者によって再構成する形はほぼ固定されている。
また、一部の強力なアルター使いは相手のアルター物質を分解し自 らのアルターへと再構成したり、破壊された部分を再度構築する再々構成を行う事ができる。
基本的にロストグラウンド出身の新生児の2%から5%に見られて以降、
その数値は年々増え続けている。
なお、アルター使いは人間だけでなく、動物にも宿る。アルターの形状や能力はアルター使いにより様々で、能力者自身の体の一部を変化させる融合装着型、能力者から離れて行動できる自立稼動型、アルターを
何らかの能力や形と共に具現する具現型、
他人の精神(脳)に干渉するというアクセス型に大別される。
アルター能力は精製が可能で、能力を強化・変化させる事が出来る。精製には二種類に大別され、本来の能力がさらに高まるか、精神までが調整され用途に併せたアルターに変えられるケースに分かれる。精神調整された者は、大半が洗脳されており、
「アルター使いは人間ではない」という見方が大きく関係している。
わかり安く言えばジョジョの
スタンドみたいなもんです。
カズマは融合型で右腕が金属の腕に変形。
強力なナックルを3発まで撃つことができる。
一発目が
衝撃のファーストブリット
二発目が
激滅のセカンドブリット
三発目が
抹殺のラストブリット
となっている。パワーアップ(シェルブリット化)するまでは3発しか撃てないので、3発で確実に敵を撃破しなければならなかった。
しかし、一発目、二発目と撃つごとに威力は増大するらしい。
劉 鳳は具現化タイプであり、絶影 というスタンドみたいなものを召還する。ただし絶影 がうけた攻撃は自分に返ってくる。絶影 は第二形態まで有しており、その力は初期の段階ではカズマを圧倒していた。
こんな感じです。
それではそろそろ肝心の内容ですが、兎に角序盤から飛ばしまくり。視聴者置いてけぼりなほど初っぱなから専門用語と説明しない設定のオンパレード(これぞ谷口流)
しかし、話がどんどん進むにつれだんだんと設定や世界感を理解していく過程は面白い。
最初から何でも説明しすぎるのも善し悪しなんだね。
そしてなんと言ってもこのアニメはややこしい設定以上に喧嘩アニメですからアクションシーンやどつき合いのシーンがほとんどです。夜のサンライズアワーでも緑川さんが言ってたように、最終回は闘いっぱなし叫びっぱなし!ですw
中盤から終盤にかけて複線や謎が明かされていくので続きが結構気になって僕は一気見してしまった。
そして平井久司さんの絵もまだマシだったころですね。
気持ち悪くなる片鱗は若干でてきてますが、
リヴァイアスやスクライドまではよかったのにな~
ウィキペディアで一部記述を間違えている
部分がありました。
タイトルの意味
この作品のタイトル『スクライド(s.CRY.ed)』の意味に関しては、未だに謎が多く解明されていない。英訳部分は文字を区分けにされている部 分だけを見ると、そのまま直訳するとs部分は通常複数形などの意味に用いられて、CRYは「泣く」、edは過去形や過去分詞となる。
↑夜のサンライズアワーで緑川さんが言っていました。確か当時タイトルについて監督聞いたそうです。すると、監督いわくスクライドは「(ス)素で(クライ)叫ぶ(ド)人」と言う意味だと言っていた(うる覚えだけど)とのことです。
その時の放送は↓
エマージー役の千葉一伸は、夜のサンライズアワーでは当初「スクラップ・ライド」の略称で主人公たちが廃品を集めて乗る物だと予想した。
↑これ間違いコレを言ったのは鳥海勝美さんです。スクラップライドを予想してませんw鳥海さんが前知識無しに適当に妄想して作ったあらすじですwそしてこの発言で千葉さんはイメージが壊れるからやめろwと怒ってましたw
漫画版においては「進化の言葉」として使用され、唱えた者のアルターを強制的に進化させる効果があった。
そして本作には魅力的なキャラが満載です。
まず人気だったのが、ストレイト・クーガーですね。
最速の男でトークも早い!
声は「ニャンちゅう」や「ちびまる子ちゃん」の関口くんでお馴染みの津久井教生さん
そして数話しかでない敵役なのに、異様にクオリティーの高い作画で話題を呼んだロボット!スーパーピンチクラッシャーを召還するエマージ-・マクスフェル声優は夜サンのパーソナリティー千葉一伸さん!
どうですw?
1話しかでないのにこのバンク並みのクオリティーの高さw
地味にマイトカイザーっぽいですねw
コレには緑川さんも嫉妬したそうですw
詳しくは上の夜サン聞いてみてください。
これこそ無駄ながんばりw
最高ですこういうノリw
千葉さんの熱演に注目!!
ざーっとした感じでやや駆け足な紹介でしたが、見て損はないアニメだと思います。
是非興味がわいたら見て見ると良いと思います。
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