OVA「LILY-C.A.T」（＊アニメ版エイリアン的な作品。）

『LILY-C.A.T.』（リリィ・キャット）は、スタジオぴえろ制作のOVA作品である。

概要
巨大企業シンカムによる惑星探査のため送り込まれた7人の社員と宇宙船サルデス号の6人のクルー。片道20年かかる惑星探査で人工冬眠から目覚めた彼らを不測の事態が襲う。

個人的感想
押井守監督の師である鳥海永行監督作品。
キャラクターデザイン には 梅津泰臣、
モンスターデザインには天野喜孝が参加している。

古き良きOVA全盛期時代。ストーリーはかなり映画エイリアンを意識したような作りになっており、
突っ込み所もかなりある作品。
何でもお金をかけて、情熱を持ったスタッフがやりたい作品を映像化
できたというのは良い時代だったという感じがする。

内容は確かに突っ込み所やエイリアンのオマージュ感はあれど、非常に良い作品だと個人的には思う。
というかこういう定番SFホラー作品て当時はいくつかあるんだけど、
最近では全く見なくなって非常に寂しい。

失敗するかもしれないや売れないかもしれいとうことをほとんど考えず、スタッフが作りたいからという理由で作られたOVAは意外に当時は多かった。

それが露骨にパロディー色が強くとも、二次創作的な作品であろうとも、そういった物がアニメ文化の発展や作品の質を上げれて、尚かつクリエーターが自分の作品を自由に創作、レベルアップできたと思う。

キャラクターデザインは梅津さんと
すぐわかってしまうくらい梅津さんでしたｗ
演出や作画は非常に当時としては出来が良くて安定している。
主人公の声優が俳優なのだが、棒読みで最初は違和感を覚える。
が・・・この世界は恐らく基本英語圏でみんな英語をしゃべっており、主人公は日本人で英語があまりうまくないと考えれば不自然な棒読みもまー良いかと思える。

トータル・こういうOVA作品をまた作って欲しい。

見たい方はhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm7859642