父は若いとき医療ミスで重度の糖尿病になりました。膵臓も壊したので血糖値のコントロールが出来ず、意識を失うと30分で脳死になるという最悪な部類の糖尿病でした。
しかし、やはり僕、そして母は父が低血糖になり、意識が無くなると何故か直感でわかる
という不思議な偶然が毎回起こり、毎度父はその直感のおかげて助かっていました。
特に睡眠中に低血糖になり意識を失うと、僕か母どちらか必ず目がさめ、いつも病院に担ぎ込まれた時にはギリギリ間に合い一命を取り留めていました。
医者は毎度「毎回こうして間に合うとは奇跡です。」と言っていました。
父が亡くなった時は病院に入院中に睡眠中に低血糖で意識を無くしナースコールが押せないまま亡くなりました。
葬式の時は日取りが立て続けに入っており、友引の日(その日に葬式をあげると友を引くと言われ縁起が悪いとされている。)しか式場が取れないということで、嫌な日ですが、その日に式を挙げることになりました。
葬式の日父の友人たちが集まりました。母は喪主だったので、僕が友人さんたちを誘導し話相手の役をしていました。すると、不思議な事に父の友人さんたちはみんな亡くなる1日前に父からの連絡を受けていたというのです。
ある方は携帯のメール。(実際見せていただきました。)
ある方は夢の中で父が別れを言いに来たというのです。
父は友人に対して誰にでも優しい人でした。家族より友人たちを大事にする人だったので、父らしいと思いました。まるで最後だと解っていたように友達みんなに連絡をとっていたんです。
しかし、一人重度の病気の方がおり、入院中だったのでその方は来れませんでした。
式が終わって数日たった頃、一枚の葉書が来ました。
それはその来られなかった重度の病気方の家族からの物でした。
よく見ると喪中葉書・・・・。
内容は「実は夫が○月○日に亡くなりました。」というものでした。
そして、
「きっとあなたのご主人が「お前はよくがんばった。」と迎えにきてくれたんだと思います。父は楽に眠るように逝きました。」と書いていました。
葬式を上げた日が友引だった事もあり、内心ちょっと怖い物もありました。
ただ父は重い病気にかかって苦しむ友人を見て、おそらく自分を重ねたのだと思います。
「苦しいからもう楽になりたい。」とよく父はいっていまいした。
不謹慎かもしれませんが、もしかしたら、父は友人を楽にする意味で迎えにいったのではないだろうか・・・・そう思えてなりません。
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