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アウトローから古風な父親まで様々な役柄で存在感を発揮してきた俳優の原田芳雄さん(はらだ・よしお)さんが19日午前9時35分、肺炎のため亡くなった。71歳だった。
原田さんは、2008年に初期の大腸がんと診断され入院、1か月静養した後に仕事復帰した。16日から公開され、遺作となった主演映画「大鹿村騒 動記」(阪本順治監督)は昨年11月に撮影された。今月11日、東京都内で行われた映画の一般向け試写会には車いすで出席したが、言葉を発することが出来 ず、共演者の石橋蓮司さんがコメントを代読した。
東京都出身。俳優座養成所を経て1960年代後半から、映画、テレビに出演。演技力に加えて、独特の野性的な風貌、渋い色気を漂わせたたたずまい で存在感を発揮。藤田敏八監督「赤い鳥逃げた?」、寺山修司監督「田園に死す」、鈴木清順監督「ツィゴイネルワイゼン」など、個性派監督たちの作品の常連 俳優として活躍した。
中でも黒木和雄監督作への出演は10本を数え、「竜馬暗殺」「祭りの準備」「父と暮せば」など、さまざまな役柄で印象的な名演を見せた。
また、音楽の世界でも活躍し、渋い歌声で独特のブルースを聞かせた。
2003年に紫綬褒章受章。
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