原作者の筒井自身が監督の今敏との対談で映画化をして欲しいと語ったものが実現した。
第63回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門へ正式出品される。また、第19回東京国際映画祭のanimecs TIFF 2006のオープニング上映作品ともなっている。日本での劇場公開は2006年11月25日より。
キャッチコピーは「私の夢が、犯されている―/夢が犯されていく―」
あらすじ
パプリカ/千葉敦子は、時田浩作の発明した夢を共有する装置DCミニを使用するサイコセラピスト。ある日、そのDCミニが研究所から盗まれてしまい、それ を悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するようになる。一体、犯人の正体は…?目的は…?そしてこの終わり無き悪夢から 抜け出す方法は…。
原作と違い
* 小説における研究所内での権力争いという構図は後退し、島は所長で乾は理事長として反目しあう程度の関係に置かれている。
* パプリカを助け、その「夢解き」を体験する役割の人物が、映画では粉川に絞られている。また、粉川は大きな権力を持たず一介の刑事にすぎない。
* 映画では乾の科学信奉主義の背景にある、カルト的思想について踏み込んで語られない。同時に、現実を浸食する夢のイメージは氷室による『悪夢のパレード』的なビジュアルに重点が置かれている。
* 映画ではレディオクラブはネット上の存在だが、原作ではラジオクラブという六本木に存在する店である。
個人的感想
昨日実は今監督の遺言がニュースで紹介されていました。その内容が実に涙をさそうとかなり遺言が話題になっています。遺言の全文が見たい、気になる方は僕のブログを見るか、または今敏 遺言でググってください。
この年は筒井さんアワーと呼ばれています。時をかける少女のアニメの大ヒットに続き、このパプリカと連発、立て続けの大ヒットだった年。
そしてこのパプリカが、今監督の最後の完成させた作品となります。
遺言によると次回作の「夢見る機械」を完成出来なかったのが残念で、心残りだと書いていました。それに対してマッドハウスの社長は「必ず形にするから安心してくれ」と今監督に伝えたそうです。それを聞いて涙が止まらなかったと遺言に記載されていました。マッドハウスには是非完成させてほしい。
さて、このパプリカやはり完成度は高いです。
作画の緻密さやリアルさは言うまでもなく、話もよくできています。
夢の中に入り込み、色んな姿に変身し、色んな世界を駆け巡る。
そして、やはりこの作品にも今監督の根幹のテーマである「別の自分を演じる」ということもしっかり描かれています。
現実世界では美しく一見冷血そうな女科学者、しかし夢の中に入り込む時はまったく別のパプリカという美女に変身する。
この二面性、ギャップにグッと来ます。
科学者の千葉敦子がかなり美人ですね。首筋がセクシーすぎる。
うなじたまんないです。
この映画の見せ所はクライマックスの巨大化した赤ちゃんが、赤ちゃんから大人の女性に一気に成長するシーンですかね。
あのシーンは色んな意味で凄いです。
まずあのシーンを描くのにドンだけ大変か!
成長の過程をうまくかけたな!と関心してしまう。
保険体育の授業であの成長過程使えるんじゃね?
大人になった時のシーンが声が林原さんだけに綾波レイを意識しちゃうw
全裸のオッサンと全裸の美女が巨大化してる絵は色んな意味で凄い絵図らである。
声優人ももの凄く豪華です。有名声優勢揃い!
この作品が監督が完成を見届けられた最後の作品になってしまった訳ですが、ホントに惜しまれます・・・・・。
マッドハウスの皆さんには是非「夢見る機械」を完成させて上げてほしいです。
これで今敏のアニメ作品は最後となります。
「夢見る機械」が日の目を見る日を信じて・・・・ご冥福をお祈りします。
(パプリカ予告編)
[0回]
PR
http://uewomuitearuku.blog.shinobi.jp/%E6%98%A0%E7%94%BB%EF%BC%88%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%EF%BC%86%E5%AE%9F%E5%86%99%E3%81%AE%E6%84%9F%E6%83%B3%EF%BC%8B%E6%98%A0%E7%94%BB%E6%83%85%E5%A0%B1%EF%BC%89/%E4%BB%8A%E6%95%8F%E7%9B%A3%E7%9D%A3%E8%BF%BD%E6%82%BC%E4%BC%81%E7%94%BB%E3%81%9D%E3%81%AE%EF%BC%94%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E3%80%8C%E3%83%91%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%80%8D今敏監督追悼企画その4ラスト「パプリカ」