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いわゆるタイムパラドックス作品だが、摩訶不思議な世界をたった一人で生きなければならない点と、現実とを繋ぐ1本の電話というアイデアが新しい。誰もいないはずの世界に、実はもう一人存在するという盛り上がりも用意されている。
事故のショックにより、パラレル・ワールドで同じ日を繰り返すことになってしまった女性の運命を描いたドラマ。監督は「学校の怪談4」の平山秀 幸。 北村薫による同名原作を、「案山子 KAKASHI」の村上修が脚色。撮影を「ココニイルコト」の藤澤順一が担当している。主演は「ちんちろまい」の牧瀬 里穂。
第13回東京国際映画祭ニッポン・シネマ・ナウ参加、
第56回毎日映画コンクール女優主演賞(牧瀬里穂)&田中絹代賞(倍賞美津子)、
第11回日本 映画批評家大賞女優助演賞(倍賞美津子)&新人賞(中村勘太郎)、
第3回文化庁優秀映画賞、
第5回プチョン国際ファンタスティック映画祭最優秀監督賞受賞 作品。
2000年第13回東京国際映画祭正式招待
第12回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2001正式招待
2001年第22回ヨコハマ映画祭正式招待
2001年第25回香港国際映画祭正式招待
2001年第5回プチョン国際ファンタスティック映画祭正式出品:最優秀監督賞受賞
ストーリー
銅版画家の真希は、小学校教師の母親とふたり暮らし。ある日、交通事故に遭った彼女は、その衝撃で誰もいないパラレル・ワールドへジャンプする。し かもそ こでは、事故の時間(午後2時15分)になると、前の日の同じ時刻にターンしてしまうのだ。こうして、同じ日をひとりぼっちで際限なく繰り返すことになっ た真希は、やがてその世界で前向きに生きていこうと決心するが、それから137日目、彼女に元の世界から1本の電話がかかってくる。電話の相手は、ギャラ リーで真希の銅版画を購入したデザイン会社に勤務する青年・洋平。真希の作品が気に入った彼は、それを本の装丁に使いたいと連絡を取ってきたのだ。そんな 洋平に、孤独に耐えきれなくなっていた真希は電話を切らないでと懇願。以後、ふたりはふたつの世界を繋ぐ電話で会話し、心を通わせるようになっていく。洋 平によると、真希は事故以来、意識不明のまま入院中であるらしい。また、彼は電話口に真希の母親を連れて来てくれるが、何故か母親には真希の声は届かな かった。ある日、真希の前に柿崎という男が現れた。彼もまた自動車事故の衝撃で、この世界にジャンプしたと言う。ところが、彼は誘拐した少女を轢き逃げし た凶悪犯だったのだ。そのことを新聞で調べた洋平は、真希に注意するよう告げようとするが、彼の部屋に酔って現れた上司が誤って電話を切ってしまい、ふた りは連絡が取れなくなる。一方その頃、柿崎は真希の前で次第にその本性を現していた。しかし突然、柿崎が真希の目の前から消えた。どうやら、元の世界の柿 崎が死んだようだ。そして、その時から元の世界に戻りたいとより強く思うようになった真希は、見舞いに来ていた母親と洋平の前で、深い眠りから覚めるの だった。
個人的感想
今でこそバタフライエフェクトだのなんだの、脳内タイムスリップモノが多い中で、この作品は一足早く脳内ループものを描いた斬新な一作!
実に面白いです。
事故をきっかけに、7月のその一日から抜け出せなくなってしまう主人公。
その世界には存在している生き物は自分しかいない。
町だけが再現された時の空間。そんな世界にたった一人ぼっち。衣食住には困らないものの、誰もいないので孤独な島流し状態の彼女に、ある日一本の電話がかかってくる。
それこそ、唯一外の世界(元の世界)とこの時間のループを繰り返す世界とを繋いだ奇跡だった。電話を繋いだのは、デザインの仕事をしている男。彼女の版画を気に入り電話したら、時空の羽間に繋がったというわけだ。
彼女はなんとか彼に協力を頼み外の状況を知らせてもらうわけだが、そこで聞かされた驚くべき事実。
なかなかそううまくは脱出させてはくれない・・・・。
映画のキャストは原作を読むと実にハマリやくだと思うはず・・・
正直、牧瀬里穂をここまで生かした作品は他にあるだろうか・・・・・?
牧瀬里穂あんまり好きではなかったが、ターンを見て結構好きになった。
原作は非常に変った書き方というか、二人称的な説明で小説を書いている。
つまり、主人公は心の中の自分と対話しており、その心の声が状況説明などをかねている。
説明が難しいので具体的な例えだと・・・・・
君は調理場でいつものように夕食の支度をしている。
時間は戻ってもお腹は減るのだ。的な・・・・
台詞だと・・・
「時間が戻った・・・・ということなのかしら?」
うん・・・・そうだろうね。
「でも何故!?」
さぁ・・・・それはわからないな・・・・
「私、時間の中に取り残されちゃったのね。」
みたいな感じの書き方です。
不思議な文章の書き方をするな~と最初不思議でしたが、それこそが作品に引き入れる手段だということにあとがきで気づきました。
~ここから少しネタバレを含むレビューです~
ループする空間にもう一人やってくるわけだが・・・
そいつがまた最悪の奴で、そこから結構話が急展開します。
そいつ・・・じつは女を捨てモノのように扱い、殺してしまった犯罪者だったわけです。でてきた最初の車の走り方で正確が大分現れているわけですが、後半はそいつからどうやって逃げるかというのが根幹になってくる。
そして待ち受けている恐ろしい結末・・・・あのシーンで結構
「そいうことか・・・・」と理解する。
トータル的に無限ループものが好きな人は是非見てほしい作品。
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