『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(おうりつうちゅうぐん オネアミスのつばさ)は、ガイナックス制作のSFアニメ映画。1987年3月14日に劇場公開された。ハリウッドでのプレミア上映などプロモーションにかかった宣伝費などを含む総製作費は約8億円。配給収入は3億4700万円。
1950年代の地球に似ている「もうひとつの地球」にある「オネアミス王国」正式国名「オネ・アマノ・ジケイン・ミナダン王国連邦」が舞台。当初は4000万円のオリジナルビデオとして企画されていたものだったが、当時バンダイの山科誠社長が映像事業進出を模索していたことから映画化が実現し本作を制作するため1984年にGAINAXが設立された。当時、映画製作の進行状況などは月刊モデルグラフィックス誌上において毎月リアルタイムに連載され好評を博した。
監督は当時24歳の山賀博之。スタッフの平均年齢も24歳である。のちに『新世紀エヴァンゲリオン』などで有名となった貞本義行や庵野秀明も参加し、音楽監督として坂本龍一を起用している。大衆向け娯楽作とは異なり、興行的には成功とは言えなかったが、一部でロングラン上映をする館もあった。また一方でその独自性から熱心なファンを獲得し、ビデオ・レーザーディスクは長く好調な販売を記録した。
1997年に「サウンドリニューアル版」(ドルビーデジタル版)が制作、同年11月2日に公開された。異世界を舞台に人類初の宇宙飛行計画を描いたこの作品はアメリカ映画『ライトスタッフ』にも通じる青年達の成長物語であると同時に「人類の進歩」を真摯に見つめたテーマ性を有し、現在でも評価が高い。また、制作スタッフの多くが商業作品の制作経験をほとんど持たない20代の若者であったことでも知られる。その主要スタッフはNASAにロケハンに行っている。公開当時、上映時間の都合からカットされた場面(約1分)があり、「メモリアルボックス」において登場キャラクターの声優(森本レオ・曽我部和恭) による追加アフレコを行った上で本編に組み込まれた。その後1997年リリースの「サウンドリニューアル版」ではこの場面は特典映像扱いとなり、本編は公 開版に戻されている。緻密でリアリティある作画を実現するため、シロツグの初めて体験する飛行訓練シーンでのプロペラ回転始動のカットなど一部にはコンピュータグラフィックス技術も導入されている。しかし、テクスチャマッピングされた動画にも莫大な時間と費用を要する時代であり、その節約のため、ワイヤーフレームで描かれた線をなぞって手書きの動画に起こす手法が採られた。1992年頃にも続編『蒼きウル』が山賀監督自身によって構想されたが、企画は諸事情から凍結となり実現していない。
評価
日本に先駆けロサンゼルスでプレミア上映も行われたが、これは配給サイドによる箔付け的な要素が強く、内容は米スタッフにより大幅に編集されほぼ別物となっていた。作品を見たシド・ミードやマイケル・ビーンらは「素晴らしい映像美」を高く評価した。本作品に対し宮崎駿は、金のない無名の若者たちが集団作業で作る姿勢に好感を持って応援しバンダイを説得するための話などをした。
完成した作品にもある程度の評価をしているが打ち上げの際、将軍が簡単に打ち上げを諦めたことや主人公以外の努力して来た年配者を描かないことを批判。『キネマ旬報』1987年3月下旬号で山賀博之監督とほとんど口論に近い形の対談を行っている。
堀江貴文(ライブドア元社長)は本作の熱心なファンとして知られ、一時はライブドアが続編製作に出資するという話もあった。堀江は宇宙事業参入を目指し、知人らとロケット開発を行っている。
あらすじ
所属が10人に満たず「失敗ばかり」「なにもしない軍隊」と揶揄され、世間に落第軍隊として見下されているオネアミス王立宇宙軍の士官・シロツグ= ラーダットは、欲望の場所でしかない歓楽街で献身的に布教活動を行う少女・リイクニ=ノンデライコとの出会いをきっかけにそれまでのその日暮らしの自堕落 な生活を捨て、宇宙戦艦という名目の人類初の有人人工衛星打ち上げ計画に参加し宇宙を目指すことになる。
厳しい訓練や多額の税金を使う宇宙開発の意味、開発スタッフの事故死、敵国「共和国」からの刺客、リイクニとの気持ちのすれ違いを乗り越え精神的に成長していくシロツグの姿を描く。
個人的感想
名作!!異論は認めない・・・大好き!!以上です。
で終わったら何のための紹介なんだよ!!ってなりますね。
兎に角ガイナックスの神作代表格の一つ。簡単に言うと人類が初めて宇宙にいくための挑戦の話です。
作画の緻密さはずば抜けており、内容も現代とは違うものの、もの凄くリアルであり、実際の宇宙に行くための技術を忠実に取り入れています。
今のガイナックスがあるのもこの作品があったからといっても過言ではない。
この世界感、リアルな表現、緻密な作画を堪能するべし!!
そして・・・声優にも注目してほしい!!なんとこの作品の主人公シロツグ・ラーダットを演じているのは・・・・そう!あの癒しボイス!森本レオである。
さらに、当時現役日本テレビ・アナウンサーであった徳光和夫がTVアナウンサー役で、アントン・ウィッキーとオスマン・サンコンはコメディアン(漫才師)役として声をあてている。
本当に色々豪華な作品であり、多くのファン、そしていまだに根強い人気を誇る作品です。まだ見ていないなら見て見ると良いでしょう。
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