(画像はイメージ)
~不思議な地蔵~(父の友人の体験談)
これは父の友人Aさんが体験した話です。
場所は大阪の箕面市の話。
そのに箕面市のある山のとある場所に地元ではちょっと有名らし地蔵がありました。
父たちの間では「十円地蔵」という風に言っていました。
実際の地蔵の名前は、僕は知りません。
ていうか、僕も気になって色々調べたんですが、詳しい場所がよくわかりません。
父に聞けばいいんですが、僕の父はもう7年前に亡くなってるので確認できません。
友人の方も今では連絡先がわかりませんし、誰のエピソードなのかよく覚えていません。
何故そんな名前がつけられたのかというと・・・?
何でも、その地蔵にはとても不思議なことが起きるんだそうです。
地蔵のおがんでいる手の、中指とくすり指の間。
そこに10円を挟んでおきます・・・。
すると・・・次の日に地蔵のところに行くと、そのキツく指にはさんだはずの10円は必ず下に落ちているんです・・・・。
しかも指をよ~く見てみると中指と薬指の間は必ず、少し開いているんだそうです。
僕の父とAさんは、毎晩その山に車でツーリングに行くのが趣味でした。
夏のある日、怪談シーズンでもあったので、ドライブ中に僕の父は、Aさんにこの事を教えてあげました。そして、自分で実践して見せてあげたんだそうです。
すると、Aさんはえらくハマッてしまったそうで毎晩そこに通っては、地蔵で遊ぶようになりました。十円は毎回必ず次の日には地面に落ちていたのだそうです・・・。
そんなある日・・・。いつものように十円を地蔵に挟んで帰ってくると、その日はご両親は旅行に行っており、家には自分一人・・。時間はもう0時をとっくに過ぎていました。
さすがに眠い・・・。Aさんはそのまま2階の自分の部屋に行き、ベットに潜り込みました。ウトウトとまどろんでいると・・・。
ポン・・・!ポン・・・!
と何処からかボールをつくような音が・・・。
A「うるさいな・・・誰だろう・・・こんな時間に・・・。」
音の発生源を探っていると、どうやら自分の家の前から聞こえているようなのです。
カーテンの隙間から、自分の家の前を見下ろしてみました。そこには・・・
着物を着た、お河童頭の小さな少女が鞠(マリ)をついている・・・。
A「こんな時間に・・・子供?それに・・・なんであんな格好してるんだ・・・。」
Aさんは言い様のない不安を感じたのだそうです。
その不安をもみ消すように、Aさんは布団に潜り込みました。
しばらくすると鞠(マリ)をつく音はやみ・・・・静寂が包みました。
A「帰ったか・・・」
Aさんは思いました。これで安心して眠れる。そう思った時でした・・・。
ポン・・・!ポン・・・!ポン・・・!
Aさんはハッ!?としました。
何故なら・・・今度は1階の玄関の方から聞こえるからです・・。
こいつは人間じゃない・・・!!とAさんは思いました。
そして心の中で、ひたすらこう思いました。
A「帰れ!!帰れ!!帰れ!!帰れ!!帰れ!!帰れ!!」
すると・・・音は嘘のようにやみました・・・・。
A「今度こそ帰ったか・・・・・??」
Aさんが布団の中でふっ・・・と安心した瞬間!!
ポン・・・!ポン・・・!ポン・・・!
Aさんはこの時、本当に飛び上がりそうになったといっていました。
だって・・・・今度は自分の部屋の前から聞こえてくるのですから・・・。
A「あいつ・・・俺の部屋の前にいる!!」
Aさんは心臓の高鳴りを抑えることができず、ただブルブルと布団の中で震えていました。
A「俺が何をした!!頼む!!帰れ!!帰ってくれええええええ!!」
Aさんは心の中で叫びました。
気がつくと・・・部屋の中は静寂に包まれていました・・・。
A「よかった・・・今度はさすがに聞いてくれたか・・・・」
ポン・・・!! ポン・・・!!
A「うわっ!?」
思わず声が出ました。今度は・・・自分の部屋の中から聞こえる・・・・!!
もうAさんは恐怖の限界でした。眠気を通り越し、いつ気絶してもおかしくないほどに心臓はバクバクと鼓動していました。
Aさんはもういっそ殺されるなら・・・‘こいつ‘の姿を見てやろう!そう思ったそうです。
覚悟を決め・・・・ゆっくりと布団をめくっていきます・・・・。
音は自分の真横から聞こえる・・・・!そして勇気を振り絞り一気に布団をめくると!!
お河童頭の少女は鞠(マリ)をつきながら、
もの凄い形相(ぎょうそう)でAさんを睨み付けていたんだそうです・・・・・。
その後の記憶はあいまいというか、覚えてないとAさんは言っていました。
次の日目が覚め・・・・あれは夢だったのか、それとも現実なのかよくわからなかったそうです。でも・・・さすがに怖かったので、僕の父と一緒に近くの神社に御祓い(おはらい)に行きました。すると神主さんがAさんを見るなりこういうのです。
「あんたとんでもないもの連れ帰って来たね。」
Aさんはビックリしました。
「あんた地蔵に悪さか、イタズラしただろう・・・。その地蔵に憑いてた女の子が、腹を立ててあんたを呪ってやろうと憑いてきてる・・・。早く祓ったほうがいい。」
神主はまるでAさんの一部始終の行動を見てきたかのように話します。
Aさんはすぐに神主に御祓い(おはらい)を受けました・・・。
幸いそれ以降はこの少女は見ていないとのことです。
この話はこれで終わりですが、実は・・・僕の父の話はまだもう一個強烈なのがあるんです・・・・。
それはまた次の機会に・・・。
最後に・・・・この地蔵の事をご存じの方、是非情報をください。
僕も詳しい場所を知りたいです。
*もしこの怪談を話したい、情報提供に協力したいという方は、コメント欄にてすいませんが許可を取ってください。無断で話すのはやめてください。
この話は過去に父から聞いた話です。
情報に間違いがあっても責任はもてませんのでご了承ください。
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