この話は恐い・・・というより、不思議なあたっかい話・・・・・。
僕が中学の頃の話で、実体験です。
僕のクラスの担任だったU先生(女性で、年齢は50歳くらい)は、心臓が悪く何度も心臓の手術を受けていました。ペースメーカーを移植して戻って来たんですが、またしばらくたって体調が悪くなり・・・入退院を繰り返すようになりました。そんなある日、代理をしてくれた副担任の口から、U先生が本格的に長期の休養に入られると知らせがありました。
それから、何週間もたった、丁度中間だったか期末だったかのテスト目前の日でした。
苦手な数学のテストが翌日で、眠い目を擦り、できもしない勉強を一夜漬けしていました。
さすがに意識朦朧として寝かけた時・・・・耳元で声がしました。
「OOO(僕の名前)くん・・・頑張って・・・・」
僕はビックリしてふっと目を開け飛び起きました。
(今の声・・・・U先生の声だった・・・・)
僕はその時思いました。U先生は数学の先生だったので、出来の悪い僕をずっと気にかけてというか、心配してくれていたのです。入院してる先生もがんばってんだ!頑張ろう!と思い僕はまたペンを握り勉強を再開。
(テストの結果は聞かないでくれOTZ)
翌日、何となく胸騒ぎがして、友人たちに昨日の事を話しました。すると・・・
僕の友人の女の子のMさんが・・・・
「私も昨日U先生の夢みたよ。先生が夢の中に出てきて、「Mさん・・・あなたは良くできる子だから、これからもこの調子で頑張ってね。」そう言って去って行くの・・・・。」
なんだか、いやな予感がして、他の子にも聞いて見ると・・・クラスの大半の子が、
「俺も昨日・・・・U先生に呼びかけられた。」
とか
「俺も昨日U先生の声聞いた・・・・。」
というのです。
なんで・・・・?と思いました。
そこに副担任の先生が入って来ました。副担任の顔は酷く落ち込んでいるようでした。
そして涙を堪えながらこう言ったのです。
「君たちに悲しいお知らせがあります。昨夜U先生がお亡くなりになられました・・・・。みんな悲しいと思うが、気を落としすぎないように・・・・。」
クラス全員がえっ・・・と静まりかえりました・・・。
僕らは・・・・やっぱり・・・・・そうか・・・・。と思いました。
僕らは昨日あった事を副担任に話しました。すると、
「そうか・・・・U先生はきっと・・・みんなに最後のお別れを言いに来たんだな・・・・」
と寂しそうに言いました。
U先生はきっと僕らの事が心配で気になってたに違いありません。だから、僕らに最後のメッセージを伝えに来たんだと思います・・・・。
僕はこれからも「OOO(僕の名前)くん・・・頑張って・・・・」という先生の優しい応援の言葉をずっと忘れないでしょう・・・・・・。先生・・・・ありがとうございました。
怪談祭り次回へつづく・・・
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