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丹念なロケハンと執拗な資料調査が生み出した、細やかな生活描写が何よりも魅力だ。片渕監督によれば、これまでマッドハウス作品にあまりなかった、児童 向けというジャンルに挑戦したいという制作会社の意向があり、それに2人の女の子が主人公の企画を考えていた監督の構想が合わさって、結実したのだとい う。この原作が選ばれたのは、丸田順悟社長が同じ山口出身というのも大きかったようだ。一方、原作には薄い、1000年前の歴史上のストーリーを現実と並 行させるという構想は片渕監督自身によるもの。少女達が生きる昭和の物語と、幻視される歴史上の世界とがいかに交錯するか。単なる生活アニメに収まらない トリッキーな仕掛けが映像に緊張感を与え、予想外の展開へと誘う。
新子を演じる福田麻由子、貴伊子を演じる水沢奈子、2人の若手女優のキャスト、村井秀清とMinako"mooki"Obataによる、スキャットを前面に押し出した音楽など、音響面での果敢な挑戦も面白い。
ところで、片渕監督といえば、『あずきちゃん』(各話演出)、『名犬ラッシー』(監督)といった日常描写の名手として知られる一方、『BLACK LAGOON』(監督・シリーズ構成)のようなハード・ミリタリー・アクションの旗手として名を憶えている者も多いだろう。一見遠いこの2系統について、 監督自身はこんなふうに語っている。「人間には負の部分、不幸の部分があります。それを描かなければならないという思いが、『アリーテ姫』の後半をやって いて特に募ったんです。そのときに出会った企画が『BLACK LAGOON』でした。この作品を手がけた事で、また希望が描けるようになったんです」。
その言葉どおり、『マイマイ新子』は、きらめくような日常と、酷薄な現実、そのふたつをしっかりと描きつつ、その先に希望を見せる作品となっている。様々な要素が絡み合いながら、ひとつの作品に美しく織り上げられていくさまをぜひ見てほしい。
昭和30年の山口県防府市。広がる麦畑の下には千年前の街がある。そんな街に、額にマイマイ(旋毛)を持つ明朗活発で空想好きな少女、新子は暮ら す。新子は大好きなおじいちゃんの語る千年前の町の、ひとりの少女を夢想してその暮らしを辿ってみるのだった。一方彼女は通う学校に、都会から引っ越して きた引っ込み思案な少女、貴伊子を迎え、彼女を仲間に迎え入れるべく力を貸してゆく。
個人的感想
空想に浸りがちな少女のしんこちゃん。それに振り回され?というか彼女の魅力にはまっていく少女貴伊子。ジブリ的な作品です。見た目も話も。なんというか子供の夢、想像力をそのままアニメに詰め込んだような作品。
話もそれほど凝った物ではなく意味はそこまでない物が多いと感じる。本当に夢想家の子供時代の思い出を綴ったような内容。
個人的にはこの雰囲気は結構好きだった。この話には細かいストーリーの意味を求めても仕方ない気がする。
作画はさすがマッドハウスですね。緻密で細かいリアルな描写。
懐かしさ漂うトトロ的作品。あの頃に戻りたくなるという大人も多いはず。
アリーテ姫も良かったですが、本作もまた違ったテイストの作品だったと思います。01 | 2025/02 | 03 |
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