『図書館戦争』(としょかんせんそう)シリーズは、アスキー・メディアワークスより出版されている有川浩の小説。イラストは徒花スクモ。シリーズは『図書 館戦争』(2006年2月)、『図書館内乱』(2006年9月)、『図書館危機』(2007年2月)、『図書館革命』(2007年11月)の全4巻で構成 される。ここでは、スピンオフ小説をはじめとする派生作品(漫画、テレビアニメ)についても扱う。
架空の法律が社会に重大な影響を与えていることから、パラレルワールドやディストピアの世界を描いたSF小説にも分類されるが、主人公の恋愛模様を描いた恋愛小説の要素も多分に含まれている。
本編シリーズ全4巻と外伝『別冊 図書館戦争』シリーズ全2巻が発表されている。第1巻である『図書館戦争』は「『本の雑誌』が選ぶ2006年上半期エンターテイメント」で第1位、 2007年『本屋大賞』第5位に入賞。シリーズとしては2008年に第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。2008年8月時点において、シリーズ累計で 125万部を突破している。また、アニメ版も第40回星雲賞メディア部門の参考候補作に挙げられた。
漫画雑誌2誌で漫画化版も発表され、『LaLa』では2007年11月号から弓きいろによって、『月刊コミック電撃大王』では2008年1月号からふる鳥 弥生によって連載が開始された。2008年4月からはPRODUCTION I.G制作によるテレビアニメが深夜枠で放送された。同月からは、アニメ版のキャストが出演するWEBラジオの配信も行われた。
製作背景
本作品の執筆は、2004年11月頃「図書館の自由に関する宣言」を見かけたことがきっかけとなった。有川浩の夫が図書館に掲示してある宣言を紹介したの だという 。興味を持った有川は、出版社の担当編集者に次回作のテーマとして本作品の提案をした。そして、「図書館の自由に関する宣言が一番ありえない状況で適用さ れたらどうなるか」を考えた結果として完成したのが本作品である 。
図書館の自由に関する宣言は作中でも積極的に引用されているが、作中の宣言文は実在する宣言文の主文を少し改変したものが使われている。この宣言文の引用は小説発表後に論議を呼んだ。
有川にとって本シリーズは、初めて企画構想段階からシリーズ化を構想していた作品であるが、第4作『図書館革命』のあとがきによると、『図書館戦争』シ リーズは当初3冊で完結する構想だった。出版社サイドからの要請で全4作となり、アニメ制作や漫画化といったメディアミックス展開や外伝小説(『別冊 図書館戦争』シリーズ)、他の出版社とのコラボレーション(『レインツリーの国』)へと発展した。
あらすじ
物語の舞台は「公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まるため」の検閲が、法律によって認められ、検閲に際しては武力行使さえ許される近未来の日本。検閲から本を守るための組織「図書隊」の奮闘と隊員である主人公の恋愛の行方を描く。
時は西暦2019年、公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる「メディア良化法」(実質上の検閲の合法化)が施行された世界。強権的かつ超法規的に メディア良化法を運用する「メディア良化委員会」とその実行組織「良化特務機関」の言論弾圧に唯一対抗できる存在が図書館だった。かくして図書館は表現の 自由を守るために武装し、良化特務機関との永きに渡る抗争に突入することになる。
個人的な感想
IG作品は未来を予想する。とよく言われますが、このアニメも例外ではない。近年有害図書が問題になったり、メディア良化法によく似た法案が国会で議論されているというニュースを以前見ました。メディアが規制されると、過去の作品やこれから出る作品から自由が奪われたということです。図書隊は図書館が図書館法(図書館の自由に関する宣言法)を根拠に良化特務機関に対抗するため設立した独自の組織である。
このアニメを見ているとホントに現在、そして近未来を予測して作られていると思います。最近で言うと性表現やグロテスクな表現を規制しようとした
東京都の漫画性表現規制法や
青少年育成条例アグネスが推し進めようととしてる
児童ポルノ禁止法などが話題となりましたね。これらも例外ではない。
こういったものはこの世界では有害図書として廃棄され、歴史から消えてしまうわけです。
主人公の笠原は学生時代、どうしても好きな本、読みたいと思った本を購入しにいった時、タイミング悪く検閲が入り、その本は有害図書として回収されることになった。彼女はひたすらその本を守るため検閲の尋問を拒み続ける。
その際、謝って本の一部を破られてしまう。その時、一人の図書隊が助けてくれ、彼女は無事にその本を購入することができた。その経験から、彼女はその助けてくれた図書隊の人に憧れ、自分も本を守りたい一心で図書隊に入隊する。
大まかな出だしはこんな所です。いわば軍隊とかわらないので当然武装し、戦争となる訳ですが、彼らは図書館の職員でもあります。恋愛やその他のプライベートな事も当然あるんですが、どちらもバランスよくまとめています。
彼らの人間関係にも色々わかってくると面白いです。
この作り手の立場をもの凄く代弁してくれているアニメだと思うんですよね。
メディアが規制されるということは表現の自由がなくなるということ、表現の自由が亡くなると、面白い作品は生まれないということなのです。
これは本やマンガだけに限ったことじゃないんですよ?
映画もゲームもそうなのです。
是非皆さんも一度このアニメを通じて、そういうことを考えてみてほしい。
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