ホラー・シーンに新たな局面を拓いた作家6人が、それぞれの怖さを突き詰め書き込んだホラー小説の競作集。 あなたはどれが一番怖い?
というものですが、結論からいうと、鈴木光司の作品を楽しみにしていたんですが、彼の作品はホラーというよりミステリー?に近くあまり怖いという印象はなかった。どちらかというと不思議系?な印象。
この作品たちの中で個人的に一番面白く、強烈だったのが、パラサイト・イヴを原作した瀬名秀明のGeneである。
遺伝子などの研究している組織で働く女性の研究員。彼女は同僚からとあるコンピューターゲームGeneを進められ借りることになる。
彼女は仕事の合間をみてゲームを開始するのだが、内容は自分の仕事と同じ遺伝子研究をするというものだった。彼女をのめり込ませたのはその遺伝子の解析対象が"悪魔"の遺伝子ということだ。その内容のリアルさは本業の彼女も驚くほどだった。もし、この遺伝子の設計図通りに遺伝子を組み替えたら・・・
彼女はその探求欲にかられ実験を始めようとするのだが・・・ という感じ。
とにかくアイデアのおもしろさが実にいいですし、もしもこんなゲームが実在したとしたら、自分の立場で作ってみようという気持ちは分からなくもない部分が非常に怖いです。
この短編集の中ではやはりこのGeneが一番面白かったですね。
[0回]
PR
http://uewomuitearuku.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC%EF%BC%88%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%EF%BC%8B%E6%83%85%E5%A0%B1%EF%BC%89/%E3%82%86%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%A0%E9%97%87ゆがんだ闇