熱闘 リアルバウト餓狼伝説スペシャル

ゲームボーイ格闘ゲームの代名詞ともなった「熱闘」シリーズ。本作は「ゲームボーイでRBSを再現しようとした」作品と言えます。兎に角、忠実に「RBS」を追おうとした努力が随所に見られます。一人あたり7～10ある沢山の必殺技も、なんとか再現しようとしていますし、キャラクターも12人とかなりのボリューム。おまけに隠しキャラとして「八神 庵」まで登場するファンサービスの徹底振り。
 
システムにしても、前後ダッシュは勿論、ライン移動、ライン攻撃、コンビネーションアーツ、ダウン回避、挑発と、しっかり詰め込まれています。Hパワー、Sパワー、Pパワーなど、ゲージシステムもそのまま受け継いでいますし、ブレイクショットも再現しようと努力した跡が見られます。はっきり申しまして、賞賛されて良い拘りぶり。開発陣の方の労力は、なかなか大変だったのではないでしょうか。
 
個人的感想
熱意と情熱は伝わる一作だが、やはり無茶移植でした。開き直ってＰＳ版リアルバウトＳＰ見たいに１ラインにしてもよかったんではないだろうか・・・・。
この空回り感が可愛いところではある。

まーやっぱりＳＮＫ好きなんだなタカラは。ホントよくここまで移植をやろうと思うよ。尊敬する。雰囲気は良く再現できているので、餓狼ファンは抑えて起きたい一作だろう。
 
この作品もやはりタカラのオリジナル要素が満載で、隠しキャラに八神庵が参戦したり、ファンサービスは満載である。熱闘シリーズの最終作には相応しい豪華な作品ではある。
 
 トータル・・・・・・
ここまでやるタカラの熱意に感服！！！

熱闘 餓狼伝説2

ゲームボーイ発売後、かなり初期段階で発売された、2D格闘ゲームです。名作の「餓狼伝説2」を、携帯ゲーム機に相応しい、ミニキャラ格闘ゲームとしてリリースしたタイトルですね。当時は、携帯ゲーム機で格闘ゲームが出来るという発想が殆どなく、発売の発表には驚いたものです。

個人的な感想
情熱だけが空回りして、ゲームの中身が追いついていない感じ。しかし、よくもまーここまで移植を手がけたもんだ。そこは関心する。タカラって本当に餓狼伝説好きだな。ＳＮＫファンなのか！？
と思うほど。情熱はある。技術はないが・・・。
相変わらずバランスが悪く操作性も悪い。

台詞をがんばって再現しようとするなど随所にムダながんばりが見られるがなくてもよくね！？と思う物が多い。そんなところに容量を投入するまえに他におさえなければいけないところは沢山あったはずだ。

コマンド入力も受け付けにくい。絵やビジュアル面ばかりに力が入っていて肝心の内容がおろそかなのはタカラの愛嬌だろう。まーそこがタカラのかわいいところである。

このポケットサイズの格ゲーでムダに舞ちゃんの乳揺れまで再現しようってんだから、力の入るところをある意味間違えてますｗＳＮＫファンならば抑えておいても損はない作品ではあると思います。それ以外の人にはそんなにお勧めできません。

トータル・・・乳揺れ・・ここは外せない！！とでも言いたいのか・・・この餓えた狼どもめ！！タカラには餓えた狼がいることがわかった！！！

熱闘 ザ・キング・オブ・ファイターズ'96

前作「熱闘 ザ・キング・オブ・ファイターズ'95」に引き続き、大人気チームバトル格闘ゲーム「KOF」をゲームボーイに移植したタイトルです。ネオジオの「ザ・キング・オブ・ファイターズ'96」をベースにしたもので、相も変わらず原作をほぼ忠実に追っていこうとする努力が垣間見えます。
 
個人的感想
ゲームバランスは相変わらず崩壊であるし、タカラのオリジナル要素も満載ではあるが、これはこれで面白いし、がんばっている。KOF愛は伝わる作品になっている。
 
ハードがGBなのでかなり限界はあるが、気合いは伝わる一作。何故か96なのに暴走庵、暴走レオナが使用できる。本作の発売は本家がKOF97出した後での発売のため先取りしたと考えられる。
 
演出系はやはり力が入っている。オリジナル要素が非常に強く、時代を先取りしすぎたオリジナル超必殺が各キャラに搭載されている。
タカラ版KOF96と思えば十分楽しめる一作です。
 
トータル・・・なんちゃってKOF96を楽しめる。好きな人は是非購入！

熱闘 ザ・キング・オブ・ファイターズ'95

タカラお得意の「熱闘」シリーズにおいて、大人気チームバトル格闘ゲーム「ザ・キング・オブ・ファイターズ'95」を、ゲームボーイに移植したタイトル。勿論ハードスペックが違い過ぎる為、それ相応の移植となっており、三頭身のミニキャラ格闘ゲームとなっています。KOF'95の特徴であるシステムはほぼ再現している。

個人的感想
人気作ということで1番がんばって作ろう感が伝わる一作。GBでよくここまで作ったな～とその点では賞賛したい。まーハードの限界で無茶な部分は多いがその辺は多めに見ましょう。
 
グラフィックや演出の作り込みは流石。操作するゲーム画面はすこしチープだが、他の演出系のグラフィックに容量使ってるんだろうなー。

タカラお馴染みのオリジナル要素も満載。隠しキャラにナコルルだしたり、もはやなんでもありである。でもこのシリーズは何故か嫌いになれない。タカラなりのSNK愛は伝わるからである。

出来れば熱闘KOF９７とかも期待したかったが、97からはSNKがネオポケで参戦したのもあって制作は難しかったのかな。実際SNK自信がミニキャラKOF97のKOFR-１を作ってしまったしな。
トータル・・・雰囲気を楽しむにはもってこいの作品です。

熱闘 サムライスピリッツ

概要
タカラお得意の「熱闘」シリーズにて、サムライスピリッツをゲームボーイに移植したタイトルです。ネオジオとゲームボーイではハードスペックが違い過ぎるので、それ相応の移植という形式に。キャラクターが約三頭身のミニキャラ格闘ゲームとなっており、忠実移植よりも様々なオリジナル要素を詰め込んだ、パロディ的なゲームとなっているところがポイントです。
 
原作に登場するキャラクターは全員、このゲームで再現されています。さすがに必殺技や通常技の再現には限界がありますが、とりあえず雰囲気だけでも何とか繕おうとした努力が垣間見え、その点は誉められるべきだと思います。

個人的感想
やはり初期熱闘シリーズは雰囲気やグラフィックはがんばってるけどゲームバランスは酷い。出来は良いとは言いにくい。GBのハード限界もあるのでしょうがない。ただ、やっててやはりつまらないという印象。

当たり判定とかもなんかやっぱりおかしい。爽快感もないし、作り込みも甘い。ゲームとしては不合格レベル。絵だけがんばってもゲームがこのレベルならつまらない。もちろんタカラ独自のオリジナル要素も満載。

トータル・・・つまらない。面白くない。爽快感がない