最近話題のミステリーマンガ「僕だけがいない街」を読んでみた。

『僕だけがいない街』（ぼくだけがいないまち）は、三部けいによる日本の漫画作品。『ヤングエース』（KADOKAWA）にて、2012年7月号から連載中。『このマンガがすごい!2014』オトコ編第15位。『マンガ大賞2014』第2位。
       
あらすじ
売れない漫画家・藤沼悟は、「再上映（リバイバル）」と呼んでいる特殊能力を持っていた。
      
その能力は、直後に起こる「悪いこと（事件・事故等）」の原因が取り除かれるまで、その直前の場面に何度もタイムスリップしてしまうというものだった。


自分の意思とは関係なく発動する上に、能力が発動した結果「マイナスだったことがプラマイ0になる（悪いことが発生しなくなるだけ）、もしくは自分にとってマイナスになる（未然に防ごうとした結果、自分が労力を使う）」というこの能力に不満を持ちながら、悟はピザ屋のアルバイトをこなす日々を過ごしていた。

ある日、ピザの配達中に交通事故をめぐるリバイバルを経験した悟は、事故の被害は減らせたが自身は負傷し、二日間入院することになる。これを機会に、ピザ屋で一緒にアルバイトをしていた愛梨と親しくなり、また事故の知らせを受けて上京した母親・佐知子とアパートで暮らし始めることになる。

後日、佐知子との買い物中にリバイバルが発生、このとき子連れの男の挙動に注目した佐知子は誘拐を未然に防いだことを確信し、同時に1988年に北海道で起きた誘拐殺人事件の真犯人の正体にも気付いた。
 
しかし、真犯人も気づかれたことを察知し、正体を伝えられる前に佐知子を殺害、死体の発見者である悟を犯人に仕立て上げる。

悟は死体を発見後、リバイバルで殺害を阻止できないかと試みるが失敗。さらに強く念じたところ、

それまで経験したことがない長期間のタイムリープが発生し、1988年にいることに気づく。2006年で母親を殺害した犯人と1988年の連続誘拐殺人事件が同一人物であると確信した悟は、2つの時代を往復しながら真犯人に立ち向かっていく。
       
1988年にタイムリープした悟は、直後に起きるはずの連続小学生誘拐殺害事件を阻止しようとする。この事件では、クラスメイトの雛月加代と杉田広美が殺害され、年上の友人であった「ユウキさん」が犯人として特定され、その後死刑が宣告されていた。小学生だった悟の証言は捜査で重要視されず、裏切られた思いをしていた。
      
加代への母親による虐待などの事実に気付き、加代の殺害を阻止しユウキさんも救うことを決意した悟は、周囲と距離を置いていた加代と仲良しになり、信頼を得る。殺害時点で10歳と未来の雑誌に載っていた情報を頼りに犯行日時を絞り込もうと加代の誕生日を調べ、それが偶然自分と同じ3月2日であることを知る。

タイムリープで到着した日付は2月15日であったため、その間のどこかで加代が誘拐されたことを意味していた。加代と共に時間を過ごすようにし、3月2日の合同誕生日祝いを乗り越えて安心して眠りに落ちた悟だが、次の日、加代は学校に来ず、そのまま行方不明となる。そして加代の母親が捨てたゴミから加代が死んだことを察し、ショックを受けた悟は、ふたたびタイムリープし、母親が死んだ直後の2006年にいた。

個人的感想
話題なのは知ってた。一昨日4巻までまとめ買いしてみた。
いや・・・最新刊結構売り切れでどこも無くて今日ようやく買えました。
 
三部けいさんマンガはは何冊かもっている。本作の一巻を読んで、マンガ家にしてはネタの宝庫すぎんだろ。

ぶっちゃけ・・・それネタにしたら売れっ子になるだろという突っ込みどころはあるが、興味深い内容だった。

というのもだな・・・・実は俺もよくデジャブを経験するんだよ。大体「あれ・・・これどこかで経験したことある。」で大体そうなることが多いんだ。

外れるときもあるんだけど、僕だけがいない街ほど鮮明ではないが誰でもこういう感覚ってあると思うんだ。

その感覚が過去へつながっていくってのが面白いと思った。 ただ・・・肝心のミステリーパートに関しては、過去に戻ってわりとすぐに犯人がわかってしまう。
  
三巻の時点で状況証拠と犯人と被害者の関係で真犯人の目星が経つ。ケイゾク的に言うと「犯人わかっちゃったんですけど・・・」状態である。

てか・・・この辺の過去と未来を行き来して真犯人を捜すくだりと展開が・・・・・

俺の大好きな名作タイムスリップミステリー「タイム・リープ～あしたはきのう～」とすごくよく似てるってかほぼ似たようなもの。参考にしたのかな・・・。
   
まーそれに気づいてもわりと人間関係のドラマとして良くできているので面白いんだけどね。
 
人間同士のコミュニケーションの取り方や大切さをよく描けている。人は一人で生きていけない。

人間の心の闇・・・虐待・・いじめ、貧困・・・

みんな・・・自分の事しか考えない。
みんな他人を気にかけない。見ようともしない。
それが個々の孤立を招く。犯人はその隙間を狙って殺人を犯してくるのである。



孤独な人間を作らないことが犯人の犯罪を防ぐ手立てである。というのはグッとくる内容である。

最新刊の５巻でついに犯人がわかるわけだが・・・
うん・・・もう推理できてた。わかってたよ。
「お前」が真犯人なのは・・・。

トータル・・・犯人はすぐわかるけど、人間ドラマは面白いぞ！！最新刊楽しみだな。
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