あらすじ&解説
日本初の多目的宇宙ステーション『白鳳』で発生した、不可解な出来事。無重力の空間をゆっくりと漂う死体は、まるで数十メートルの高度から“墜落”したか のようだった。果たして、事故なのか、事件なのか? 従兄弟の森鷹舞衣の“計略”により、偽装結婚をして『白鳳』見学に訪れていた若き研究者・鷲見崎凌 は、謎の真相を探るため、行動を開始することとなる……。斬新な設定とスマートな論理的解決で、各界に衝撃を与えた本格SFミステリー。第1回日本SF新 人賞受賞作品がついに文庫化!!
(こちらは文庫版)
個人的感想
結構面白い作品でした。さすが海底密室の作者三雲さんだけあります。
時代設定は2作目となる海底密室の後の話になります。
海底密室の主人公だった鷲見崎遊はこのMGHの主人公、鷲見崎凌の叔母になるそうです。共通して仮想人格レプリカントが登場し、物語を作っているわけですが、僕が想像したラストとは結構違って普通に宇宙を舞台にしたミステリーでした。
レプリカントを出すならもう少し意外な結末を作れたかもしれないと思ってしまったのが残念なところ。ですが、トータル読んでみて非常に面白かった。トリックも中学の問題でよく使われていた法則が使われていたり、わかり安く説明、まとめられていました。
これを実現できるのかは疑問なんですけど、想像をかき立てられます。
ビックリしたのは意外と主人公の家庭環境が暗く、そしてややこしいことですね。
海底密室の主人公はこの物語には絡んできません。
彼女の推理力を受け継いでいます。彼は。
普通の青年ではなくかなり変わった主人公ですが、推理の腕は光っています。
宇宙が好きな人、ミステリー好きはオススメの一作かもしれません。
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