劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語レビュー

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語

解説：
多彩なメディアミックスも話題の人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の劇場版第3弾。テレビシリーズをベースとした前2作のアフターストーリーとなる完 全新作で、鹿目まどかが魔法少女たちを過酷な運命の連鎖から解き放った後、なおも戦闘を継続する魔法少女暁美ほむらたちの姿を描く。スタッフには総監督の 新房昭之をはじめ、テレビシリーズを手掛けたクリエイター陣が集結。かれんなキャラクターに似つかわしくないダークな世界観や、深淵でスリリングなストー リーに魅了される。

あらすじ
かつて・・・魔女と魔法少女の戦いがあった。
残酷な運命によって魔法少女となった少女たち。
それはすべてインキュベーターによって仕組まれたものだった。
彼女たちが戦いの果てに絶望した時、彼女たちは魔女となって人々を襲う。その悲しい運命から、魔法少女たちを解放する選択をした鹿目まどかによって、少女たちの魂は絶望することなく解放される運命へと書き換わる。時がたち、まどかがいなくなった世界・・・
魔獣と呼ばれるものたちと闘う魔法少女と呼ばれる少女たち。
彼女たちは人々を救うために日々協力しながら戦いを続ける。
そこへ、新たに転校してきた暁美ほむら。彼女もまた魔法少女の一人。
彼女は同じ魔法少女たちとの共闘をしているうちに、ある一つの疑問を持つ。「この世界は何かがおかしい・・・」
と・・・何かが違っている。何かを忘れている。
彼女が疑問を感じた時、世界は徐々に変化を遂げていく。

個人的な感想（＋ざっくりした概念だけ超絶なネタバレ）
岡田斗司夫のニコ生を毎月見ているわけですが、今月はまどかマギカの新作についてとこれまでの総評だった。
岡田さん曰く、本作は初代ガンダムに匹敵する９５点の神作だという。
前作のまどかマギカがよくよく考えると85点から65点と採点しただけに、さすがにこの落差にはビックリしてしまう。そんなに面白いなら、まーいまんとこテレビも映画も見てるし行ってみるか・・・
とさっそく行ってきた。結果・・・・

うんこれかなり良かったですよ。

前の映画やテレビシリーズの俺の感想を見て頂ければ俺がそこまでまどかマギカに感情移入してないことがわかると思いますが、そんな俺が見ても中々の物でした。

なにやらネットでは賛否両論の劇鬱展開で、しかも見に行く前と行った後では見た人の顔がげっそりしてるとかで話題になってましたが、自分はこういうのはありだったな。
てかそこまで鬱じゃなくね？愛と憎悪は表裏一体なのだよワトソン君。
何故僕がここまですんなりこの作品に同調できたかと言えば、実際ほむらの気持ちがわかるからなんですよ。まーそれとは別でほむらは頭が悪いですけどね。
ホントに、頭悪い。

皆さんこういう経験てありませんか？


大好きだったインディーズのバンドがついにメジャーデビュー！
今まで、ストリート時代からライブや路上で聞きにいって応援してた！
その彼らがいよいよメジャーでみんなに歌を届けるぞ！みんなに知られるぞ！
今まで自分だけが応援してた彼らがついに！みんなにも受け入れられる！！

そしたら・・・・なんと大ヒット！！曲も飛ぶように売れ！ファンも大量につきました！
彼らもちょっと浮かれてます！！

おい・・・今まで応援してたのは私じゃないの！

私が応援し続けたからメジャーデビューできたんじゃないの！？

なによ！！調子乗っちゃってさ！！新しいファンにばっかり媚び売っちゃって！！

最低！！もうファンやめるわ・・・・！！売れたからって調子のんな屑！！！

こういうの・・・ありますよね？
かく言う俺もあります。好きなマイナー作家がいきなり世間で注目された途端に興味がなくなったり、嫌いになること。

この映画はそういう映画です。
今まで自分だけがハマッてた物が、急に友人もはまりだして嫌気がさすってな経験がわかる人には確実にはまる作品だと思いますね。

あと、この作品をお伝えする上でわかりやすいのが、
シナリオは押井守の「うる星やつら２ビューティフルドリーマー」に「デビルマン」と「涼宮ハルヒの消失のオチ部分」を足したもので、設定的にはゲームの「リメンバー11」見たいな設定を追加したような作品でした。

そうですね～良い意味で屑っぷりが光る一作だとは思います。
途中すごくほむらが格好いいことやろうとしてたんですが、結局・・・よくよく考えるとあれって半分はまどかも悪いですよね。ほむらは自らを閉じ込めることでまどかを守ろうとしたのに、さやかやまどかの残留意識的なものが邪魔をしてほむらを解放させてまどかにあわしてしまったわけで・・・・・よくよく考えるとまどかも馬鹿なんだな～と思います。

すごいけどキャラたちの頭は良くないのがなんと残念ｗｗｗ
これマジ残念ｗ

あるシーンで実はかなり失笑してあたま抱えてしまいました。

それ以外はかなり良い（感動はできないよ確実に）ですね。
見終わった後はおそらく大半の人は、ゲンナリして帰ったことでしょう。少なくとも俺が見た劇場は終わった後みんな静かに無言で陰鬱なテンションで劇場をさるなか俺一人がおかしくて笑ってる状況でした。

俺はね～これ鬱とは思えなかったんですよね～。なんでかな。あるあるすぎて、うんうんとむしろ共感してしまったくらい。

まートータルとしてすごかった！！高評価納得でございます。
さて・・・今までまどかマギカに関してはいくつか私の感想で賛否両方の意見を伺っておりますが、私の意見を聞いて私に否の意見をくれた人、賛の意見をくれた人、どちらもこの感想でこの作品の評価がかわるのか楽しみである。

俺が誉めたから、貶すのか。
俺が誉めたから、ファンになるのか。

まさにこの映画のように新たなアンチが生まれるのも面白い。