映画「アマルフィ 女神の報酬」

解説：
『ホワイトアウト』の映画化も印象深い真保裕一の同名小説を原作に、イタリアで起きた日本人少女失踪（しっそう）事件の謎に迫るサスペンス・ミステリー超大作。監督は『容疑者Xの献身』の西谷弘。事件の真相に迫る外交官・黒田を織田裕二、娘を誘拐されてしまう母・紗江子を天海祐希が演じる。また、ソプラノ歌手サラ・ブライトマンが出演し、主題歌も担当。オール・イタリアロケを敢行して撮られた、壮大なスケールの美しい映像にも注目だ。

あらすじ：
クリスマス目前のローマ。亡き夫との思い出が詰まった街で、矢上紗江子（天海祐希）は最愛の娘の失踪（しっそう）するという最悪の事態に見舞われてしまう。身代金目的の誘拐か、それともテロか……？　犯人グループが警察の包囲網をかく乱し、捜査が一向に進展しない中、事件の真相に迫る外交官・黒田（織田裕二）は、ある事実に行き当たる。

個人的感想
話は悪くないようには思うが、でも良くもない。
ずさん・・・・でしたね。
撮影上の問題で脚本家のクレジットはされない事態に・・・。
見せ方や演出がとても下手。
見にくくて、え？なんで？とクビを傾げるものが多い。

一番ビックリしたのはいきなり唐突なまでのタイトル表示。
会話中いきなり唐突なぶつ切りブラックアウトでしばらく間が開いて・・・アマルフィと出てくる。一瞬DVDが壊れたのか不良品だったのかと思ってあせった・・・・・そしたらタイトルクレジットだった。普通ゆっくりブラックアウトだろ。

そして、肝心のストーリーは先が前半でほとんど予想が立った状態になる。
冒頭から、いかにもこいつら犯人だからね。という見せ方。
ホテルの従業員・・・クビにグチャグチャしたものがついている。
この時点でこいつはなんかあるぞ。というのをすでに出している。

さらに子供誘拐シーンであからさまに掃除のおっさんが怪しい・・・・。
さらにさらに、関係無いシーンで一人で歩く女・・・露骨にあやしすぎ
さらにさらにさらに、佐藤浩市・・・！？テリーン！明らかに言動が不自然ｗお前犯人だろ！ｗで・・・中盤・・・・なんの意味もなくやってくる佐藤浩市・・・・はい・・・犯人確定。

その予想・・・もうそのまま的中、ちなみに冒頭で怪しすぎとおもった奴全員犯人でした。で・・・なんどもなんども出てくる白黒写真となんどもなんども出てくるニュースの内容。

これが露骨な複線であとでこのニュースの原因で首相が狙われて、娘の拉致はこれの複線なんだろうなー。

と・・・想像できたが・・・・そんなわけないだろｗまさかねｗ

ってそのまんまなんかい！！！ええええ！！予想を裏切らないのかよ！！！

さらには警備会社での天海の暴走・・・ツッコミ所満載。

警備会社のくせに警備ずさん過ぎだろｗ

あからさまに押されたらマズイボタンです・・・というボタンが壁にあるしｗ


後半のさらなるずさんさ・・・・佐藤浩市の目的・・・・いつのまにか奥さんの死を暴露しろ！的な話になっちゃった・・・・・えええええええええええええええええええええええええええええええええ！！！そっちかよ！！悪事をはなせって・・・おまえの嫁さんだけのことだったの！！！！おい仲間の人怒るだろ！！！俺らの家族が巻き込まれて、首相が軍事政権への支援とか容認とかの話は問わないのかよ・・・・！！

そしていままで全く役に立たない黒田とイタリア警察・・・・
振り回されててんてこまいまいしてる黒田に、キャプテン翼オタの刑事、捜査中にキャプツバ観賞・・・仕事しろ！黒田も誘拐にかまけて仕事してないし！

アマルフィに意味なんて無かった・・・・そして空撮も画質が悪くてなんか見づらい・・・。

唐突なシーンの切り替えにもちょっとビックリするし、あたふたしてる描写もアホらしい。

随所に現れる荒さと雑さ、そして駄目さが際立つ一作。
この映画の皮肉でもある。外交官が金を無駄遣いするのは特権とかいう台詞・・・・それは作る側が金が手に余るフィーだから、無駄遣いして作ったんだフィーということ何だろうな・・・・と思った。