映画「カラフル」

『カラフル』（Colorful）は、森絵都の小説『カラフル』を原作とするサンライズ制作のアニメ映画で、2010年8月21日より全国東宝系で公開された。

2000年に実写映画化もされた、森絵都の小説『カラフル』が原作である。監督は原恵一、制作はサンライズによる。『カラフル』のアニメ映画化の企画は、サンライズの内田健二社長から原に提案されたもので、原がサンライズと仕事をするのは本作が初めてだった。また、主役を演じた冨澤風斗は原の監督作『河童のクゥと夏休み』のクゥ役に続いての起用であった。

キャッチコピーは「あなたは一度死にました」「ただいま、サヨナラした世界。」「もう一度、人生やり直してみませんか?」。

2010年6月17日からフジテレビのみで、5日間連続のミニ特番『豪華キャストが彩る世界』が放送された。同年8月17日以降、関西テレビ他（一部地域は遅れネット）で、メイキング特番『かつて中学生だったあなたへ』が放送されている。

ストーリー
「僕」は一度死んだはずだが、天使に「抽選にあたりました!」と言われ、生まれ変わり「小林真」という中学生としてもう一度人生をやり直すチャンスを与えられる。そして、小林真として生活が始まるのだが、さまざまな困難が立ちはだかった。

個人的感想
見たいと思ってもどこにもレンタルがおいてない・・・だからプレイステーションストアでレンタルしました。

俺は各所で大絶賛だった「桐島部活辞めるってよ」（ちなみに桐島の脚本はテニプリの海堂役でお馴染みの声優：喜安浩平さんだったりする。）には全然共感できなかったんですが、この「カラフル」にはもの凄く共感してしまう。自分のリアル中学生の時の心情がもの凄くリアル思い出される一作・・・・これはやばいでしょ・・・・内心号泣メーン！！！！！だったわ。

本作は細田守監督が言っていた「普段人がやってしまう何気ない仕草をアニメでやられるとあんなにも見ていて気持ちいい。」と言うのが本当に当てはまる。

人間描写がリアル・・・人間関係の距離感の取り方・・・
それに、心情描写・・・・これは本当にリアル・・・・

物語も複線の張り方・・・実はこの人本当はこう思ってると微妙に匂わす心理描写上手すぎる！きめ細やか・・・・そして見ていて狂おしいほど、もう駄目・・・やめて！！と思えるどうしょうもない人生の流れ・・・・でもその中で生きる処世術がさらっと盛り込まれている。

名言が多いし、考えさせられることが多い。

本作で印象深いのが、「誰か一人でも話せる人」ができるとそれだけで世界は違って見え、それだけで人生は少し楽しくなる。

早乙女くんの台詞も良いよね。「俺は今が良い。辛いことがあっても・・・今が良いな。」泣けるわ・・・・。

うわ・・・・これ痛いほどよくわかるし、痛いほど胸に来る台詞だ・・・・人生は辛すぎるのだがそれを少し和らげることができる方法・・・・うまいとこついて来やがる・・・・

お父さんの内情もすごくよくわかる。お母さんが浮気していることおそらく気がついてても、自分に甲斐性がないこと知ってるから、妻を追い詰めてしまったことを知っているから・・・それをとがめない・・・・こういうところすごくリアルだわ・・・

好きな女の子が「売り」（援助交際）して遊んでる。
そんな子との距離感の取り方好きなのに・・・

そして彼女も自分が汚れたことにどうして良いかわからなくなってる。

そんな彼女に「人間は多面的で不完全」と話す主人公の彼（一応名前は伏せときます）・・・・ここで語る台詞も良い台詞だった。

さらに兄貴がさり気に泣いてる弟と母にテッシュを取ってやるシーンとか鍋をつつく兄貴の眼鏡が曇ってたり・・・キャラのピントの合わせ方だったり細かいデティールや細かい人間描写上手いよマジで。



絵の面でもリアルである。背景描写がすごくリアル。おそらく新海誠・方式かな。実写取り込みでそれをトーレスかな・・？写真トレースのシーンもいくつかあったけどすごくリアルで良い。

後半の展開・・・上手いですね。ちゃんと複線張ってるんですが、複線の張り方がホントさりげなくて上手い。

実は冒頭に結構くすりと笑えるシーンもちゃんと挟んでいてその辺の暗くなりすぎないような笑いどころも上手いですね。

あと、さり気にクレヨンしんちゃんのメンバーがゲスト声優で登場してるのでよーく声聞いてみてくださいｗ

美術部ってだけでも共感しまくりですが、ホント教室の感じがすごく懐かしいｗいや・・・これ俺のためにあるような映画だな。ってなんか思える。
早速ＤＶＤ取り寄せよ・・・。

トータル・・・辛い人生を生きるための処世術・・・あなたももう一回人生生き直してみませんか？？