映画「平成ライダー対昭和ライダー仮面ライダー大戦feat スーパー戦隊」レビュー

 
『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』（へいせいライダーたいしょうわライダー かめんライダーたいせん フィーチャリング スーパーせんたい）は、2014年3月29日より東映系で公開された特撮テレビドラマシリーズ『仮面ライダーシリーズ』と『スーパー戦隊シリーズ』の劇場版作品。

キャッチコピーは
「平成VS昭和。掟破りのライダー対決、決着。」。

あらすじ
ふとした事から、ヘルヘイムの森とは全く異なる世界の調査をする事になった葛葉紘汰 / 仮面ライダー鎧武。そんな中、シュウという少年がバダン帝国の怪人に襲われている所を目撃する。紘汰が鎧武に変身しようとしたその時、侍の如き風格を持った男が現れ、「変身!」と叫ぶ。彼こそ伝説の男・本郷猛 / 仮面ライダー1号であった。怪人達をたった一人で倒した1号は変身解除すると、紘汰に「お前のようなひよっこを、ライダーと認めるわけにはいかん!」と言い放つ。1号を始めとした昭和ライダー達は何の為に行動しているのだろうか。紘汰には父親程も年齢の離れた本郷の真意が全く分かりかねるのだった。

その頃、ある理由から平成ライダー15人の力を結集しようと幾つもの世界を渡り歩いていた門矢士 / 仮面ライダーディケイドは紘汰にも接触。一連の事件はすべてバダン帝国が人類滅亡を画策した結果だと語り、力を貸す様に依頼するが、そこに再び本郷ら昭和ライダー達が現れ、本郷は「バダン帝国を生み出した根源こそ、平成ライダー達なのだ」と主張し始めた。

士と本郷、平成ライダーと昭和ライダー、互いの主張は全く相容れず、遂にコレ以上の問答は無意味だと打ち切った昭和ライダーは平成ライダー達に戦いを挑み始める。紘汰はどちらが正しいのか困惑するも、昭和ライダーが挑んで来る以上倒すしか無いと覚悟を決めた。 果たして正義はどちらのライダーにあるのか、バダン帝国がシュウを手中に収めた事で遂に発動を開始する最終作戦メガ・リバース計画の全貌とは?

そして、平成昭和の区別なくライダーを倒す仮面ライダーフィフティーンの出現と烈車戦隊トッキュウジャー・キョウリュウレッド / ダイゴの参戦により、遂に平成ライダーと昭和ライダーの勝敗の行方が明らかになる。

個人的な感想(ネタバレ有り)
米村脚本にしてはまだマシかな。割りと良かった？？ような感じがする。
ツッコミ所ばかりだが、まー100点満点で35点くらいはあげれる脚本になったな！すげー！

まず、この映画の良い点としてはオリジナルのキャストが出ていること、そして巧のエピソードもわりと多いし、ある程度ゲストであるオリジナルキャストの活躍がちゃんと時間をさかれて見せ場がある。
 
バトルシーンや見せ方は良い！テンポもいい。


あの世とこの世をひっくり返すというストーリーも「劇場版ドラゴンボールZ復活のフュージョン!!悟空とベジータ」や黒沢清監督の「回路」のようで良いですね。

仮面ライダーフィフティーンと家族の歓迎に関してはゲームのバトライドウォー的な感じもしました。


あと、平成ライダーの死者に対する未練がましさが、バダンを産み出したみたいなのも、おっ！そう言えば、平成ライダーって割りとキャラの死に未練がましいのが多かったな！と思いましたね。

ただ・・オリジナルのファイズをテレビシリーズで見てた人間からするとファイズのエピソードを改変していて、無理矢理パラレルだってことにしといて！というスタッフのなげやり感にやっぱりまたか！と思いましたね。

まー草加くんの死に様がまた見れてよかったけどさ。
てか半田君声変わりしすぎ！声低くなってたなｗ

死に未練を持っているか・・・
クウガとかアギト、響鬼とかフォーゼは当てはまらないんだけどな。
まーわりと良いんでないの？
やや納得はいくよ。

確かに昭和ライダーってわりかしキャストが死ぬ展開は少ないし、死んでもあっさりしてたわ。未練がましいのは風見士郎くらいだよな！あと神啓介も父親の死を強く乗り越えたしな！ほう！良いんでない！ディケイドの劇場版でディケイドが大首領だったのと、かけて１０人目の昭和ライダーZXが暗闇大使になっているというのもうまい？かなという雰囲気するしね！

で・・・こっからはツッコミ所。
冒頭からコウタが戦ってる所に駆けつけたミッチーと兄貴。堂々とコウタが闘う目の前でダブる変身！バレてないバレてない！セーフ！セーフ！


怪人にミッチーの兄貴がやられてしまってコウタの目の前でミッチーがにーさーーーん！と言ってるシーンは色んな意味で泣けましたよ(;_;)あースタッフは前回のガイム&ウィザードで散々突っ込まれたミッチーがアニキの前で堂々と変身してんだけど！？という矛盾を早くも反省してなかったんだなーと感心しました。それでこそ、ろくなシナリオを書けない脚本に、駄目だしをしないスタッフ！さすがです！

あとまー昭和ライダーと平成ライダーが闘う意味は仲違い以外のなにものでもなかったけどな。
 
相変わらずやらなくても必要のない騙し作戦。最初から共闘してるほうが矛盾なくすんなり話が通るのに、ライダー大戦なんてつけてしまったから無理矢理にでも戦わせようとして矛盾が生まれる。やらなくても良かったよね大戦なんて。

ただ、平成ライダーに渇を入れたい気持ちは本物ということで、闘う訳だけど投票させといて鼻持ちならないオチはさすが！米村脚本！やらなくて良いことを無理矢理にやる精神！

絡めなくてもいいスーパー戦隊を無理矢理に入れ込んでなんのフォローもなくただ出しただけ感もさすが米村脚本！進歩がありませんね！散々、超電王トリロジーで、そんなおまけ連動オチならやらなくて良いんだよ！と言われたのに、あれと同じサービス精神レベル。投票させてまで、やる必要のないオチ。どーでも良いレベルの取ってつけた感。

死んだ少年の願いを叶えるというテーマはよかった。最後に昭和ライダーが魔法を使ってこどもを亡くした母と父に夢を見せてあげるという。サンタさんはいるんだよ！的な夢のあるファンタジーなラストも良いですね。昭和ライダーは改造人間の集まりだから魔法なんて使えないんだから、
実はあれウィザードがやってあげてんだから昭和ライダーはウィザードに菓子折りくらい用意するのが筋だと思うよ！

そう言えば仮面ライダーフィフティーンて、
どう目的で出来たんだろう？
説明がいっさいないからわからないわ。

あと鳴滝とディケイドの関係も相変わらずお前らなんなんだ？気持ち悪い・・・・という関係でした。ホント鳴滝さんてば！ツンデレなんだから！気持ち悪いぞ☆！相変わらず意味不明だし☆！鼻持ちならないディケイドとの心の通じ合いも気持ち悪かったぞ☆！

まーあーだーこーだー言いましたが、まー脚本の出来はクソレベルからゴミレベルには進化した感じ。反省が生かされてない部分もあるが、アクションやオリジナルキャストは良かった。

俺はライダーが好きだから、

「お祭り映画だから・・・」

とか・・・・・・

「こどもが見る物だから脚本に目をつぶって・・・」

というのを言い訳にスタッフを甘やかす、ライダーをダメにする最低のファンにはなりたくない・・・・。

と・・・言いつつ今までのがクソだったので、ゴミを見せられるとクソよりかはいいか？と思えた。完全に洗脳されているかもしれない。

なので、100点満点で35点くらいはつけてあげたい。かく言う私も最低なファンの仲間入りだこんちくしょ！


トータル・・・低いレベルでマシというだけで、なんか良いかと思ったら奴等(スタッフ)の思い通りなんだよ。