映画「猿の惑星:創世記(ジェネシス) 」

解説
人間が高度な知能を持つ猿に支配される前代未聞の世界観と、衝撃的なラストシーンで話題となった『猿の惑星』の前日譚（たん）をひもとく話題作。現代のサンフランシスコを舞台に、1匹の猿の突然変異的な進化と自由を求める戦いが人類にとって脅威になっていく様が描かれる。『127時間』のジェームズ・フランコ、『スラムドッグ＄ミリオネア』のフリーダ・ピントらが出演。『アバター』のWETAデジタルによる革新的なCGIにも注目だ。

あらすじ
現代のサンフランシスコ。高い知能を持つ猿のシーザーは人類に裏切られ、自分の仲間である猿を率い、自由のために人類との戦いに向けて立ち上がることに。人類のごう慢さが、猿の知能を発達させてしまう要因となり、人類にとって最大の危機を巻き起こしていく。

個人的感想
この映画はかなり評判がよかったので以前からみたいな～とは思っていました。今日580円で売ってたので購入してみました。

期待通り良い作品でした。リアル現代で猿の惑星の始まりがどうやっておこっていくかを描いている映画です。今までのスタンスとは少し違っており、別の惑星行ったら猿の惑星だったというのではない所が、斬新で面白い。この映画を見ていてプロジェクト・ニムという映画を思い出した人も多いはず。人間としてチンパンジーを育てたらどうなるのか？をテーマに実際に研究がおこなわれたが・・・その結末は悲劇的なものだった。

この映画はそのニムがもしもより高い知能を手に入れ人間に反逆したら・・・というのを描いていると言っていい。
また高い知能を持ち、人間に近いチンパンジーの悲哀と戸惑い、そして猿にも、人間にも、どちらの世界にも共存することができない孤独がかなりリアルに表現されている。ニムの研究をした博士たちへのアンチテーゼと言える内容でした。

CGも綺麗で主人公の猿が実に人間らしい表情をする。
この映画は猿目線での話になっているので猿の方に感情移入してしまいました。ニムを知っていると、人間たちなんて制服してしまえ！という感情になってしまいます。でも、猿側の主人公シーザーは自分に優しくしてくれた人間や関係ない人間はトドメはささない。それが人間らしく見えて余計に切ないのだ。

人間の主人公ウィルとの関係も見ていて切なく、少し泣けました。
結局、猿と人間では住む世界が違う。相容れない存在なのである。
いくらお互いに絆があっても種族が違うとここまでも違うのだ。

トータル・・・
評価が高いのは本当に納得できる。
名作でした。買ってよかった！！！