映画「1408号室」

解説
ホラー小説の巨匠スティーヴン・キングの同名小説を基にとあるホテルの1408号室で連続する騒動を軸に描かれたサスペンスホラー。宿泊した者は必ず死亡するという謎の現象を臨場感たっぷりに見せる。主演は『マルコヴィッチの穴』のジョン・キューザックと、『ブラック・スネーク・モーン』のサミュエル・L・ジャクソン。ホテルの一室で繰り広げられる数々の怪奇現象が、観る者を凍りつかせる。

あらすじ
作家で、アメリカ各地の超常現象などをルポしていたマイク（ジョン・キューザック）のもとに、一通の手紙が届いた。その内容はドルフィンホテルの1408号室には絶対に入ってはならないというもの。好奇心をかき立てられたマイクはホテルに出向き、入るのをやめさせようとする支配人のオリン（サミュエル・L・ジャクソン）を説得し、何とか1408号室に入るが……。

個人的な感想（ラストの見解についてネタバレ有り）
そこまで怖いと言うわけではないがわりと面白かった。
物語を引きつける導入の部分も古典的ではあれど、しっかりしており、やはり先が見たくはなる展開である。そして、キング作品は娘の思いがよく描かれ切ない内容の物が多いがこの作品でも描かれている。
配役も豪華であり、主人公の勤める出版社の編集長役には名探偵モンクでお馴染みのトニー・シャルーブが出演していたりする。

この映画実は取り方、考え方によってラストが少し怖い物にもなってきます。そこが面白いとこかと思います。
支配人は何度も高い酒やVIPなもてなしで彼を引き留めようとしますが、彼は聞く耳を持たず、部屋に入ってしまいます。
そして、始まる謎のカウントダウン・・・
このカウントダウンが死へのカウントダウン・・・かと思いきや・・・
考察サイトなどでも言われているのがこの映画の題材も悪魔物なので、このカウントダウンは地獄への扉が開くカウントダウンなのではないか？ということ。1408の数字を全て足すと13。13は不吉な数字である。
カウントカウント後、目覚めた彼は最後に悪魔にとんでもない行動をとります。ここが意外と今までのへたれぶりと違いかっこいいんですが、この映画のラストを見て皆さんはポジティブ目線で受け取れたのだろうか？それとも恐ろしいラストとして受け取ったのだろうか？

主人公はオカルト本を書いているが、全く霊を信じない男。娘の死を受け入れられず、妻とも疎遠になり離婚間近。彼は一度夢の中で妻に「娘にあった」と妻につげるんですが、その後ラストとのテープで娘と会った証拠を提示でき、夫は受け入れられなかった娘の死を受け入れて妻と二人で新しい人生を送るという風にもとれるかもしれない。

でも「娘とあった」と伝えたのは妄想（夢）の中だ・・・・。実際の妻とのやりとりはヤフーチャットのはずだが・・・・。そこが疑問なのだ。あと一度投げ出した聖書を再び見たときすでに白紙だった・・・ということは・・・もう遅すぎたのではないかということも考えられる。最後の表情も意味深である。その観点で考えた別の解釈では彼はタイムリミット後に目覚めた時にはすでに死んでおり、中身は彼ではない何かであり、予告通り奥さんを殺すために娘はあの世にいる証拠を出した。という見解もあるかもしれない。これは見た人の解釈にもよって変わるだろう。

トータル・・・このラスト・・・あなたはどう受け取りましたか！？
※ちなみにこの映画は二種類終わり方があります。気になる方はDVD版別ENDも見ると良いですよ！