町山 智浩さんオススメトラウマ映画「バニー・レークは行方不明」

イヴリン・パイパーの小説を、イギリスの夫妻チーム、ジョン・モーティマーとペネロープ・モーティマーが脚色、「危険な道」のオットー・プレミンジャーが 製作・監督したミステリー・ドラマ。撮影はデニス・クープ、音楽はポール・グラスが担当した。出演は「リサの瞳のなかに」のキア・デュリア、「枢機卿」の キャロル・リンレイ、「嵐が丘」のローレンス・オリヴィエのほかに、ノエル・カワード、マーティタ・ハント、アンナ・マッセイなど。

あらすじ
ロンドンに越してきた女性の娘が行方不明になった。彼女は兄とともに娘を探すが、まったく手がかりが掴めない。捜査に乗り出した警部は、消えた娘というのは、彼女の妄想ではないかと疑い出す……。倒錯した愛が生み出すサスペンス・スリラー。

個人的な感想
町山さんオススメのトラウマ映画
「バニー・レークは行方不明」を見ました。結論から言えば
「結構怖かったし、行方不明もの映画ではダントツで怖いし、
おもしろかったです。」
その後、連続して二回見ました。

二回目は一回目で気がつかなかった所に気がついて尚、おもしろかったです。映画を見ていて「ええっ！？」と素で声を出してしまったのは、久しぶりだったりします。

町山さんがうまい解説をしてくださったのを聞いて、オチは聞かずにネットで探して見ると、なんとニコニコ動画に本編があがってました。
ちなみに、残念なことにこの作品は日本ではソフト化、ビデオ化が一切されておらず、映画館とテレビでのみの放送のみでした。
最近スターチャンネルで放送されたのが最後でした。
実はテレビ以外・・・見る手段がありません！！

なのでこのレビューの最後で、ニコニコ動画へのリンクを張っておきますので是非興味のある方はご覧ください。

結構怖かった・・・これは中々に恐ろしい。これ本当に１９６５年の映画なのか！？全然古さを感じないのにまず驚き、映像もきれいだし、キャストもとても良い。

すごい映画ですね。アイデアも斬新で、これをベースにした作品がその後多く作られています。そしてなんと近年リメイク化も進行しているそうで、楽しみです。

この映画、複線や怪しい部分が多く先が全く読めない展開と誰が犯人なのか、それともオカルト的なことなのか、UFO的なことなのか・・・・わかりません。

僕の推理はネタバレになるので後で、白字で書かせていただくとして、まずこの作品を見ていただく前に・・・町山さんの詳しい解説（最後の方でオチを話すという注意を言いますので、映画を見たいという方はそこで止めて本編を見た後聞くといいでしょう。）を聞いてから見るのも良いと思いますよ。

もしご覧になるという方は、是非注意してご覧ください。
冒頭から結構複線や謎がちりばめられています。
で・・・色々推理して見るとかなり楽しめる映画だと思います。

では見たい！という方は実際本編を見てください。それから僕のがっかり予想を発表。
ここからは僕の最初の推理ですが、中盤で覆されてしまいました。なので完全に負けです。どうしても見たいという方は本編を見てから、マウスドラックしてみてください。
ここから白字です。
僕は最初、誘拐犯は「食堂のおばちゃん」だと推理していました。教師たちとの喧嘩をしていることが原因で、施設の評価を下げるための犯行？とも思ったんですが、中盤で「あれ・・・でも冒頭で娘が全く移ってないし、もしかしたら主人公の妄想だった可能性の方が強いよな・・・」と思い返し、推理はどん詰まり。
主人公が調理場をあとにした時の、食堂のおばさんの嫌みな笑みは完全にひっかけだったのです。
という残念推理。
この主人公を演じられたキャロル・リンレイさんが、またかわいい。
当時から３０歳を超えてこの１６歳のような顔立ち。


こちらは現在。
この人をキャスティングした監督はナイスだったね。

結論・フライトプランなど残念な映画がありましたが、圧倒的にこっちの方がおもしろいです。現代にはアイデアを元にしたものが多いので、今更オリジナル的なものを見てもおもしろくもないし、衝撃もないわ。と言われるかもしれないが、これに関しては今の行方不明ものよりおもしろいと思いました。