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上を向いて歩こう!!

俺たちには過去も未来もない・・・毎日を楽しく精一杯生きる!それで良いんだよ!容量が限界のため、上を向いて歩こう2号店に移行しました!!

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『赤い影』(英: Don't Look Now、伊: A Venezia... un dicembre rosso shocking)は、1973年のイギリスとイタリアによる合作映画。

『鳥』、『レベッカ』などアルフレッド・ヒッチコック作品で知られる小説家ダフネ・デュ・モーリアの短編「いまは見てはだめ」(短編集『真夜中すぎでなく / Not After Midnight』1972年出版に収録)を映画化したもの。

ニコラス・ローグによるオカルト色の濃いサスペンス・スリラーで、赤を効果的に用いたイメージと、カットバック映像を凝らした撮影監督出身らしい視覚映像で迫る作品。

あらすじ
イギリス。バクスター夫妻は、突如として愛娘クリスティン(シャロン・ウィリアムズ)を水難事故で失ってしまう。

数ヶ月後、ジョン(ドナルド・サザーランド)は妻ローラ(ジュリー・クリスティ)を連れ、教会修復の仕事でイタリアのベニス(ヴェネツィア)へと赴いていた。ある日、夫妻は年老いた姉妹と邂逅する。姉ウェンディ(クレリア・マタニア)曰く、盲目の妹ヘザー(ヒラリー・メイソン)には霊感があり、赤いレインコートを着た亡き娘さんの姿が視えるというのだ。その後、姉妹と再会したローラは、亡き娘の言葉を借りたヘザーから「ベニスを去らなければ、ジョンの身に危険が降りかかる」と忠告される。ジョンはその警告に取り合わず、ローラは不安になるのだった。

個人的な感想
まず・・・この映画は非常にオチが恐ろしいのでネタバレなしパートとネタバレパートとにわけることにします。町山さんのこの解説のラジオの分割方式にしたいと思います。
作品についての詳しい解説は町山さんの解説(映画視聴前用)を聞いていただければ興味を持てます。
視聴は→http://enterjam.com/?eid=2527#sequel
 
_________________________________
ネタバレなしパートの感想
この映画については解説が難しいです。

それは・・・ただのそこの浅いホラー映画ではないからです。

何故かというと、全て複線になっていてそのどれについて話しても後半ビックリを誘うための要素なので、今これを映画視聴していない人に話すのは、後半の展開を著しくつまらなくさせるだけなので、ざっくりとした感想だけにしておく。

色々な意味でこの作品は怖いです。
心霊?オカルト?そんな物がやりたくてこの監督はこの映画を作っていません。そんな物よりも恐ろしいことがあるんだ。・・・と
いわばこの作品は監督の真のメッセージをうまく紛れ込ませ、含ませたサスペンスオカルトホラーなのだ。
なので、この映画を見て、なんだ・・・この程度か?と思う人ももしかしたらいるのかもしれないが、この作品の後に監督のインタビューを見ると、実はそんなもんは別に良くて怖いのはこういうこと。と言っていることにちょっとこの監督の内的な怖さを知ることになるだろう。

この映画は一応ホラー映画なのだが、実は’’あること’’で海外の映画ランキングで今でも一位を長年とり続けている。(町山さんいわく)

それが「映画における最も激しく濃厚なセックス描写ランキング」だ。
実は・・・・監督の視聴後に見て欲しいインタビュー映像には、
「この映画で一番重要なのは実は長いセックスのシーンであり、あそこがこの映画を語る上で真に重いことなのだ。」
と語っている。
が・・・これに関してはネタバレになるので詳しいことは今は語れない。

出演は

ドナルド・サザーランド(24のキーファー・サザーランドの父親)
 
女優はジュリー・クリスティ。
実はジュリー・クリスティはこの後、この映画のオマージュ作とも言える作品に引っ張りだこになり、この作品に影響された作品に多数出演。

冒頭からのおかしい事の連続。何度も繰り返される同じカット、ほとんど解明されないまま進行する謎。

実はこの映画、初見で見るともの凄く変な作りになっている。
なんでこんな作りなのか、全部見終わって分かる仕組みになっている。
「この映画は複数回見てもらうための映画の作り方なんですよ。」
だから、初見はやや置いてけぼりになる方も多いでしょう。

冒頭からの疑問を投げっぱなしに描いてみる。
・至る所で繰り返されるカットと過去の映像の数々・・・
 いきなりのフラッシュバック。


・息子が事故に遭い、妻が先に帰国・・・したはずなのに・・・
 その後、何故かあのよく分からない気持ち悪い老婆と一緒にいる。

・旅先で現れる少女の幻影・・・・


これだけでもこの映画がちょっと面白い映画だと思った人は今すぐ見ると良い。面白いですよ。(自分はDVDを500円で買いました。)

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=01Q_prqkb-Q


 
さて・・・とりあえずネタバレなしの感想としてはここまで・・・
この時点で興味を持たれたなら幸いか・・・
+++______________________++++
*ではここからは白字でのネタバレありの感想です。
これからは、もう映画を見ました!と言う方がご覧ください。
まーでもね。中には「は?たかが映画だろ?んなもん興味ないし、見る時間ももったいないから結論教えろや。それで十分のレベルのもんだろw」とネタバレ情報で映画を知ったつもりになりたい浅はかな方もいるので、そういう映画の楽しみ方を理解できない人も方もご覧ください。そして、つまらねー映画と舐めといてください。
この映画は確かにオチが怖かったです。
なぜか・・・それはもう冒頭で全てこれでもか!というほど暗示されたんですよ。
この旦那さんこそが一番娘の死を悲しんでいたんです。
だからこそ、赤いずきんの女の子を追ってしまった。
それが、連続殺人の犯人だとも知らずに・・・
旦那が殺されるシーンのあの恐ろしいこびとの老婆の顔・・・ビックリした。
旦那のトラウマで全ての謎は解ける。そう・・・彼は予知能力ができたのだと。
監督は具体的に予知能力だと限定はしていない。
誰に出もあるデジャブや嫌な予感、虫の知らせのようなものだよ。と解説。
冒頭でもあの老婆の姉妹が旦那さんには霊感がある。けど、彼は論理や理屈の人だから、本人はそれを信じないし、否定していると語られている。
つまりは、旦那は自分の事を信じることが出来ず、それを信じた妻は生きのこり、旦那は死んだのだ。
その後のラストシーンを見て・・・ああああ!!と思う。これが旦那が妻が帰国した後に見た喪服姿で霊柩船に乗っている姿そのものだったのだ。つまり自分が死ぬ事を予知してたのだ。
何故かこの映画の最後で喪服姿の妻は「笑顔」なのである。
何故・・・?何故・・・・・・?

ここまで見て、なんだ・・・もっと怖いラストかと思った・・・と思った方は監督の真の怖さを理解していない。

実はこの映画のテーマは心霊やホラーでは全くなく、

「男と女の絶望的なまでの感覚の違い。恋愛と結婚の明らかな違い」

を書きたかった映画なのだ。
女性は感覚で生きており、論理よりも真理や感覚を重んじて生きているのに対して、男性は論理や理屈を重んじて生きている。そして恋愛と結婚(監督いわく結婚後25年以上の関係はこうなる)は明らかな差があるのはそこだ。恋愛とは相手を知るために相手に会わせて行動し相手を理解しようとするが、結婚とはすでに相手を知り、相手の主張に合わせるよりも自分の考えや行動を理解して欲しいに変わっていくのだ。そこに男女の感覚の違いが現れ、絶対にかみ合わなくなっていくのが結婚なのだ。これにより夫婦関係に恥もなくなり、互いの意見を主張しあう関係になる。それはセックスでも愛でも埋まらないと言うことがこの映画の真の恐怖なのだ。

この後、ニコラス・ローグはこのテーマに陶酔していき、この手の話ばかり監督するようになった。

最後に・・・監督いわく。嫁さんが喪服姿になって笑っていたのは、これで死んだ娘はパパと暮らせて幸せになった。そして、色々喧嘩したけど、結局は私の中で旦那は生き続けそばにいる。もう喧嘩もしなくていい。やっとわかりあえたの・・・・だから笑っている。という・・・

どうだろうか・・・この映画が普通のホラーとはひと味違う隠れた金字塔と呼ばれている意味が分かっただろうか?

結婚は幸せでは決してないのかもしれない。
相手の嫌なところ見て、どんどん相手を知っていく。
受け入れられなければならなくなる。
それが嫌なら結婚などやめた方がいいだろう。


という感じでした。
町山さんの視聴後の解説はこちら
http://enterjam.com/?eid=2528#sequel
これを聞いていただければより分かりやすでしょう。

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